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【PickUpMatch】#006.大雨・強風は試合を左右する?(現地観戦)

 今シーズン初の現地観戦は、あいにくの大雨と強風に見舞われた。
 横殴りの雨とボールを押し戻してしまう強風に僕も傘も折れ曲がってしまったが、選手たちにとっても大変なゲームだったにちがいない。

 ただ、平塚競技場のピッチは手入れが行き届いており、目立った水溜り等は見られず。試合中ボールが止まるといった事象は起きなかった。
 大学サッカー時代、関東リーグで使用する際はとてもテンション上がっていたスタジアムだが、やはりさすがだなあと思った。

 さて、今節のゲームは代表ウィーク前最後の試合となる。
 目下3連勝中のセレッソ大阪はもちろん勝って中断を迎えたいだろうし、湘南ベルマーレはここまで1勝と苦しい戦いを強いられているだけに勝点をホームで奪いたい一戦だ。

Topic①:天候による影響

 天候が試合に与える影響はとてつもなく大きい。特に風はサッカーにおいて天敵とも言える存在だ。
 雨だけであればまだ良い。ピッチが滑ることを考慮すればよく、数十分プレーすればどんなボールの伸び方をするのか、どのくらいピッチは滑るのかを体で掴むことができる。

 風の場合、それも強風となるとこれは完全に予測不能な状況下に置かれる。
 基本的にボールは誰かが力を加えたタイミングで移動する。(←当たり前のことを言ってます)パス、シュートなど選手の体に当たったタイミングでボールの方向が決まり、選手は次のボールの位置を予測することが可能だ。
 風の場合、上空でボールの方向を伸ばしたり押し戻したりしてしまう。そしてそれは目に見えづらい。

 当ゲームでも、センターバックがロングボールの目測を誤り、ボールを被ってしまうシーンやうまく跳ね返すことができないシーンが散見された。
 またボールコントロールが定まらないプレーが多く見られ、五分五分のプレーになるシーンが多かった。
 特に球際の勝負にめっぽうこだわりを持っている湘南ベルマーレとこういう天候で試合をしなくてはならないセレッソ大阪はとても嫌だったろう。

Topic②:クオリティの違いは精度と経験から来るか

 こういう天候だからこそ、ボールコントロールの精度の差は選手間に現れた。
 特に清武はさすがの一言。別格だった。ボールコントロールで勝るのでほぼ不要なボディコンタクトがない。さらに、相手との間合いを常に測れるため、自分のリズムを崩さずプレーが可能なのだ。
 ゴール前でこそ決定的な仕事はさせてもらえなかったが、局面を変えたり、ゲームのリズムを作ってしまうセレッソの10番は貫禄十分だった。

 経験は、前線のプレイヤーだ。大久保嘉人。生粋の点取屋で、もうゴールハンターっていう感じ。
 ボールを持ったら、まずシュートを打つことを考えているし、こういうピッチコンディションだからこそゴール方向にボールが飛びさえすればなにかが起こると感覚的にわかっているのだろう。
 だからこそ、前半終了時点で交代となってしまったのは残念だった。セレッソ大阪のチャンス感ははっきり言って大久保嘉人が握っていたのではないかな。

 今日行われた川崎フロンターレと浦和レッズでもそうだが、とにかく小林悠もレアンドロダミアンもシュートが打てるところに常にボールを置き続けるし、チャンスがあれば逃さず打つ。
 こういったピッチ状況でも変わらず見せれる姿勢の部分は経験にも裏打ちされているのかもしれない。

Topic③:湘南ベルマーレにヒーロー候補を発見

 大橋祐紀だ。化けたら代表級のストライカーになれるのではないだろうか。
 僕は彼が中央大学時代から(対戦相手として)知っていたが、当時から得点を取る形を持ったストライカーだった。非凡なのは、裏への抜け出しとクロスへの合わせ方。一瞬のスピードの変化でマークを外してしまう力はリーグ随一だと思う。
 課題は得点を奪う形のパターンを増やすことだろうか。もっと多くのレパートリーで自主トレからシュート練習をした方がいいように見えた。
 学生時代から、ペナルティエリアに対して水平に入り、右足で巻いてシュートを狙う形は得意とするものだろう。
 でもプロは簡単に中へのドリブルは運ばせてくれない。このゲームでもいくつか中方向へドリブルを見せ、ボールを失うシーンが見られた。
 縦に行って左足や、トーキック、アウトサイドでも得点が奪えるストライカーになれば、きっとJリーグを代表するストライカーになると思う。

 ここから、代表ウィークに入るため、J1は一旦おやすみ。
 読んでいただき、ありがとうございます!
 それでは。

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