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【ACL】#005.憲剛さんの解説を聞く。フロンターレの再現性。GS第4節vs.ユナイテッド・シティFC

 中2日で同一カード、再戦だ。
 前回は8-0と大勝したフロンターレだが、フィリピンの王者はきっと修正してくるし、一筋縄ではいかないだろう。
 前日会見ではフレッシュなメンバーの今日も明言した鬼木監督。中村憲剛さんのフロンターレ公式戦初解説も楽しみだし、見届けようと思う。

■スターティングメンバー

 率直に楽しみな布陣!
 塚川と小塚が揃ってスタメンなのは初では?
 新加入メンバーを軸に、遠野の得点力や前節ハットトリックを決めた橘田。最前線には知念の名前も。
 成長著しい彼らを中村憲剛さんはどう見ているのかも気になる。頑張れ、新生フロンターレ!

■基準を示す。解説者としての凄み。

 前半からチーム全体のこと、選手一人ひとりのこと、それから鬼木監督のことをいろんな視点で解説してくれる。
 特に中盤の小塚の強度の話や知念の落としをより求めてほしいという言葉には、チームと選手への愛すら感じた。

前半20分。その知念が先制点。
 相手のバックパスを掻っ攫った嗅覚の鋭さを讃えた。こういう決定的な仕事ができ始めるとフロンターレに新たなエースが誕生することになる。

 聞いているだけで、サッカーのトレーニングになるとはこのことなのかもしれない。
 優しい口調で選手を尊重しながら、プレーの意図や狙いを語ってくれる。強いフロンターレの礎となったレジェンドの言葉は力強い。

 たしかにそうして見ていくと、知念のポストプレーは気になる。良い体格を持っているのに、ボールに対して身体が伸びきってしまうのだ。
 相手ディフェンダーに体を当てられる瞬間、パワーを発揮できない姿勢でいることがとても多く見えてしまう。

 こうして解説を聞いていると、相手を見てゲームをコントロールするために、ボールを受ける前の立ち位置や情報収集が必須になる。
 引いては、相手よりも先手を取っていくために、個人戦術であったり、ベースとなる技術レベルが必要になってくる。学びの多い前半だった。

■1-0で折り返し。注目の立ち上がり。

 大島僚太に代わって、脇坂泰斗登場。
 今後の得点の動き次第で、交代メンバーにも変化が出るだろう。今日は宮城天もベンチに座っている。

 57分、脳震盪のアクシデントで塚川が交代を余儀なくされると、谷口彰悟がアンカーとして起用される。
 後半戦のオプションとしてフロンターレが取り組むプロジェクトのひとつだ。

 66分。中村憲剛さんが自分の「あー」を解説するシーンが。
 谷口彰悟が出そうとしたパスをキャンセルして、相手の逆を取ったプレーに感嘆の「あー」であったが、しっかりと紐解いて見せた。
 この試合最大の見せ場だったのでは?笑

 78分。山根と家長がこう着状態を打開する。
 家長がボックス近辺でボールを受けると山根がインナーラップ。圧倒的な信頼関係で右サイドを崩すと折り返しを最後は長谷川。
 川崎フロンターレらしい、素晴らしい得点だった。

■試合をする毎に成長。次戦は大一番。

 着実に勝ちきり、これで4戦4勝。
 次はこのグループ最大のライバル大邱FCとの再戦となる。
 橘田のハットトリックや、大島僚太の復活。試合毎にヒーローが誕生し、確実にチームとしてレベルアップしているはずだ。

 アジアを圧倒する力がいまのフロンターレにはある。もっと言えば圧倒しなければならないはずだ。
 次戦を楽しみにしつつ、僕は眠ることにしよう。
 それでは〜。

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