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人生で一度は食べてほしい、広島の府中焼き

こんばんは。
京都の蒸し暑さに耐えかねて、図書館に避難しました。
もうセミがあちこちで鳴いています。

私はオンライン物産展foomeeの広報担当をしています。
https://foomee.jp/

先週末、広島に行って「府中焼き」を食べてきました。
既にまた食べたくなっているので、思い出とともに紹介させてください。

広島県府中市について

広島県府中市は、広島の東南部内陸にある人口4万人ほどの市です。
市内は400〜700mの山が連ね、東部の市街地だけが盆地となっています。
8世紀ごろ、備後国の政治の中心であったことから「府中」という名前がついたようです。

手で持ちやすそうな形してるな

(以上、府中市HPより要約しました。
https://www.city.fuchu.hiroshima.jp/soshiki/soumubu/zaisei/about_fuchu/632.html )

府中って、てっきり東京だけかと思っていました。
そう言ってしまったあとに後悔。絶対耳にタコができるくらい言われてるやつだ・・
広島にもあるのよ、という答えが返ってきました。

東京だけではありません。広島県内に、府中市とは別の「府中町」があります。広島市内にポツンと浮かんでいて、広島のバチカンと呼ばれているようです。マツダの本社があります。
人口5万人超えで、なんと府中 ”市” より多いです。全国の町村で人口が最も多いのだとか。

なんたってマツダがあるから。画像引用https://www.town.fuchu.hiroshima.jp/site/outline/ 

話を府中市に戻します。

市街地は山に囲まれた盆地のため、京都と気候が似ているとおっしゃっていました。夏は蒸し暑くて、冬は底冷えする。京都で地獄を味わってきたものとして親近感が湧きました。

高速道路から離れているので、交通の便がちょっと悪いです。大学がないので、若い人がどんどん出て行ってしまうそうです。街はレトロで落ち着いた印象でした。

府中焼きとは

広島県東部の府中市で、高度成長期に生まれたと言われ、もやしを入れずに、牛や豚の挽肉(ミンチ)と、キャベツをたっぷり使った、そば入りのお好み焼き。
ミンチの旨みとキャベツが一緒になり、中はフワッとした焼き上がりで、外はミンチの脂でカリッとした焼き上がりが特徴。

備後府中焼きドットコム https://fuchuyaki.com/ より引用

つまりこういうことです。

店によっていろんな作り方があります

最大の特徴は、なんと言ってもカリカリに焼かれた麺。
牛や豚のミンチの油が溶け出し、揚げ油の役割を果たします。
店によって流儀があるらしいので、食べ比べてお気に入りを見つけるのも楽しそうですね。

実際に食べた府中焼き

今回のお店は、以下の作り方でした。
・麺は(中華麺/うどん)×(普通/辛麺)から選べる
・牛挽肉
・卵は混ぜてまんべんなくかける
・押し固めて焼く

下地を引いたら、これでもかというくらいキャベツを乗せます。
そこに袋麺をのせ、卵や牛挽肉、ネギをまぶします。

欲張りなので、麺は全種類を入れてもらった。辛麺はまるでナポリタン。

ころ合いにひっくり返します。
丸くなるように周囲を整えながら、上から押し固めます。牛肉の脂で麺がカリッとしていきます。いい焼き色がついたら完成。
上にソースを塗り、青のりと鰹節をかけます。

食レポ

ソース。そなたは美しい。

コテを使って縦横に切っていきます。
慣れない道具を使うからか、カリカリに焼かれた麺同士がひっついているからか、なかなか切れない。(土鍋で炊いたご飯のおこげを、しゃもじで切り分ける様子を想像してください)
焦らされると余計欲しくなるという、魔の女感すら出してくる府中焼き、恐ろしい。

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カリッカリに焼かれた中華麺がスナック菓子みたいにジャンキー。
うどんはもちもち食感で、噛み切るのがもったいない美味しさ。
特製ソースは激しい主張もなく、かといって大人しくもない甘塩っぱい味わい。ツンとくるソースは苦手です。女将さんの絶妙なタレ加減で、素材がソースに埋もれることはありません。キャベツ甘いな。カリもち食感が口中を豊かにしてくれます。
口の周りについたソースを、幸せと呼ぶのである。

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麺が4種類と述べましたが、私は中華麺×辛麺が好みでした。
甘辛いタレと、唐辛子のピリッとした刺激が合わないわけがない。
ソース&ピリ辛の美味しさは、日本人のDNAに組み込まれてると思います。ビールに合うってこういうのをいうんだろうな。

直径30cmの巨大サイズでしたが、一人でぺろっと食べちゃいました。

辛麺がおいしくてスーパーで売っているか聞いたところ、府中焼きのお店にしか卸していないそうです。お店と信頼関係あってこそだなぁと思いました。ぜひお店で味わってみてください。

愛されるお店とは

実は、今回入ったお店、わざわざ開けてもらったんです。

せっかく府中に来たのだからと、Googleマップで良さげなお店を調べて行ったら「準備中」の札が。マップ上は営業中になっているのに。(私はこれを「マップ上は開いてる」現象と呼んでいます。マスク生活になってから増えましたよね)

諦められなかったので電話したところ、
「普段は疲れちゃって夜は開けていないけど、特別に開けようか」
とのこと。

まだ札は準備中のまま。ガラッと引き戸を開けると、女将さんが出迎えてくれました。実家感のある店内に、思わず足を伸ばします。

女将さんはとても気さくな方で、府中市のことやお店に来るお客さんのことを話してくれました。府中市を離れた若者が帰ってくると、まずこの店に来てくれるんだとか。
60年以上店を続けており、最近は高齢になってきたので夜は予約営業なんだそうです。

食後には嬉しいコーヒーサービス。しばらく談笑した後、ほっこりとした気持ちで店を出ました。

「この店おいしい」には味だけではなくて、お店や店主の雰囲気も関係すると思います。味もさることながら、女将さんのお客さんへの愛が伝わってきました。マーケティングなんていう横文字では語れない、商売の基本を学べました。人から愛される、以上。

帰りたいと思える場所が増えました。また会いに行きます。


府中焼きのことを書いていたら、お腹が空いてきちゃいました。
窓から漏れる幸せそうな晩ご飯を嗅ぎながら、家路に着くとします。

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