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バカ学大全

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私のバカ学探究の成果をまとめています。更新は非常に不規則となりますが、がんばって継続したいと思っております。
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記事一覧

バカの言語学:「バカ」の語源(2) 和語由来説

←バカの言語学:「バカ」の語源(1) 外来語由来説  「バカ」の語源を和語、つまり大和言葉に…

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バカの言語学:「バカ」の語源(1) 外来語由来説

 「「バカ」の語誌(2)」で述べましたように、「バカ」という言葉がどのようにして生まれたの…

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バカの言語学:「バカ」の語誌(7) 『甲陽軍鑑』

←バカの言語学:「バカ」の語誌(6) 抄物  小学館の『日本大百科全書』によると、日本史の時…

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バカの言語学:「バカ」の語誌(6) 抄物

←バカの言語学:「バカ」の語誌(5) 狂言 話し言葉で書かれた仏典・古典の注釈書  キリシタ…

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バカの言語学:「バカ」の語誌(5) 狂言

←バカの言語学:「バカ」の語誌(4) 『太平記』 文字化された話し言葉  言葉というものは、…

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バカの言語学:「バカ」の語誌(4) 『太平記』

←バカの言語学:「バカ」の語誌(3) 『日葡辞書』  「『バカ』の語誌」(2)(3)で、室町時代の…

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バカの言語学:「バカ」の語誌(3) 『日葡辞書』

←バカの言語学:「バカ」の語誌(2) 『節用集』『運歩色葉集』『塵芥』 宣教師たちが作った『日葡辞書』  室町時代には『節用集』などの辞書以外にも「バカ」という言葉が使われている文献はあるのですが、それらは次回以降に見ていくとして、今回は辞書つながりということで、江戸幕府ができたばかりの1603年に作られた『日葡辞書』を取り上げます。  「葡」は「葡萄(ぶどう)」の「葡」ですが、「ポルトガル(葡萄牙)」を意味します(「ぶどうの牙」なんて、改めて見るとすごい当て字です)。つ

バカの言語学:「バカ」の語誌(2) 『節用集』『運歩色葉集』『塵芥』

←バカの言語学:「バカ」の語誌(1) 「バカ」以前のバカ 「バカ」の意味は現在と違った?  …

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バカの言語学:「バカ」の語誌(1) 「バカ」以前のバカ

 「「バカ」の語義(1)」で簡単に触れましたが、現存する文献上で初めて「バカ」という言葉が…

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バカの言語学:「バカ」の語義(5) バカ学的語義

←バカの言語学:「バカ」の語義(4) 戦前の辞書より 「バカ」の語義を4つに分ける  「『バ…

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バカの言語学:「バカ」の語義(4) 戦前の辞書より

←バカの言語学:「バカ」の語義(3) その他の辞書より  「「バカ」の語義」の(1)(2)(3)で見…

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バカの言語学:「バカ」の語義(3) その他の辞書より

←バカの言語学:「バカ」の語義(2) 三省堂の辞書より  岩波書店と三省堂の代表的な国語辞典…

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バカの言語学:「バカ」の語義(2) 三省堂の辞書より

←バカの言語学:「バカ」の語義(1) 岩波書店の辞書より  三省堂(書店ではなく出版社のほう…

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バカの言語学:「バカ」の語義(1) 岩波書店の辞書より

 「バカ」とは何か?  この問題をこれから考えようとしているわけですが、何も考えなくても簡単に出せる答えがただ一つあります。  「バカ」とは「バカ」という言葉である。  当たり前です。当たり前すぎてバカバカしいくらいです。しかしたいへん重要なことでもあります。  「バカ」とは何よりもまず言葉です。そして多くの人がこの「バカ」という言葉やその同義語を使っています(方言や同義語についてはいずれ別に取り上げるつもりです)。その使い方は人により場合によりいろいろでしょうが、ある程度一