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いろはにほへとちるさくら

はらへらひらりら
いろはにほへとちるさくら

純緑の衣纏い
散る人々独りそこに立ち
我ここに有り空は青し
冷たく澄み渡り

子守の唄うたう
緑を脱ぎ落とす
願いをたくす
思いを紡ぐ
静かに眠りにつく

来るべき時に備え
やるべき事を片し準備整え

時は過ぎ
冬は終わり
が始まり
春は始まり
を終えり

時を逃さず嗅ぎ分け見定め徐々にそして
一気に目を覚まし誇らしく咲き誇る春の訪れ

満開の桜また万人が
集い咲く桜の木の下

風に吹かれたり雨に打たれたり
1枚また1枚とヒラヘラリ地へ舞い落ち
数枚、数十枚、数百枚、数万枚
散っては舞っては落ちまた散って舞って落ち

桜は2度
咲き誇る堂々
路上、水面、雑踏
あっちにもこっちにも
その姿は人々を圧倒

散り際に去り際にその木はウチらに
そっとこう言い残していたように
思えたんだ優しく語りかけるように

また春が来たら咲くからよ…と

はらへらひらりら
いろはにほへとちるさくら
はらへらひらりら
いろはにほへとまうさくら
はらへらひらりら
いろはにろじょうにさくさくら
はらへらひらりら
はるがきたらまたさくからな

サクラばな
いのちイッぱいにサくからに
イノチをかけてワがナガめたり
by Kanoko Okamoto

↑終わりに好きな短歌を載せてみました↑
↓個人的解釈も含みますが短歌の訳文です↓

桜の花が
命の限りにチカラいっぱいに咲き誇ってんだから
ウチも全身全霊をもって、それを眺めるのである

咲かぬなら
咲くまで2度寝
しゃんなろー(*´ω`)

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