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失敗を学びに変える方法

先日書いたこちらの記事。

この記事で紹介した、岸良裕司氏著の『考える力をつける3つの道具』の中には、本当に様々な手法があります。
今週はこの本を頼りに、担当している現場の問題点を洗い直し、なぜ問題解決しないのかについて考えていました。

そしてその時に使ったのが『ミステリー分析』です。

『ミステリー分析』は、失敗した時に、その失敗したことから学びを得ることができる、とてもわかりやすい手法です。
今回それに取り組んでみたので、ちょっと実践報告したいと思います。


自分のせいにしても、人のせいにしても、問題は解決しない

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上の画像は、今担当している現場の問題点の一つを、テーマにした『ブランチ』です。
この『ブランチ』は、起こっている問題をわかりやすく整理するための道具(ツール)になります。
問題となっている事象(結果)をあげて、その事象(結果)の元となっている事象(原因)をつなげて行きます。

全ての結果には原因があり、その原因は必ず何かの結果です。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これはまぎれもない事実です。
そしてその『原因』と『結果』をつなげて、関連性を図にしたものが『ブランチ』です。

『ブランチ』は、突き詰めていくと問題の大元【ボトルネック】に突き当たります。
これは本当に面白くて、本当に「んっ!?コレじゃないかな?」っていうのが出てくるんです。
実際に上のブランチを書いていて、本当に最後の方で何気なく書いたことが「んっ!?コレじゃないかな?」って出てきたんです。

詳細はオープンにしにくいので、画像ではちょっとボカしてます(笑)が、その点はご了承願いたいと思います。


失敗した時に使う『ミステリー分析』

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コレが『ミステリー分析』のチャートです。
質問が①〜⑥まであって、その順に質問に答えることで、マスが埋まっていきます。

このミステリー分析に関しては、考える力をつける3つの道具の著者である岸良氏が解説している動画がありますので、そちらをご覧ください。

今回、私も「できる」と思ってたことが「できなかった」ので、これも「失敗した!」ということだったんだなと、この動画を見て判りました(汗)。


そして作った『ミステリー分析』

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今回取り組んでいる在庫減少のための『ミステリー分析』がこちらです。
私の思惑としては「在庫はもっと減らせる」と思っていたのですが、それがなかなか上手く行きませんでした。
その理由を見つけたかったのですが、なかなか問題点が整理できずに苦しんでいたのを、救ってくれたのが『考える力をつける3つの道具』だったのです。

そして、問いに合わせて答えを埋めていって、完成させたのが上の『ミステリー分析』というわけです。

在庫が減らない原因としては、使用量に対して入荷量のバランスが悪く、細かく入れることができないため、どうしても総量が減らず、多くの在庫を抱える羽目になっていました。
それと共に、一部の在庫の使用量が意外に多くて、バランスが取れないことも問題になっていたのです。

そこで解決策としては、今まで以上に管理を徹底して、適正在庫量を把握することと、調達部と相談して購入先の変更を、議題としてあげるということになったのです。
購入先の変更は、多分もめると思います(笑)が、コスト分析を行って納入先を変えなければ、コストが割高になる結果も算出してあるので、そこは話し合えると判断しました。

今はまだ、話し合い前の段階なので、今後どういう展開になるかは分かりませんが、十分に話し合いができる余地はあると考えています。


考えるって楽しい!

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この本を読んでその内容を実践する時、本当に考えるって楽しいと思いますね。
この本の帯にも書かれてますが、本当に『考えるのが楽しくなってくる』んですよ。

答えが見つかるのもそうですが、何より『対策』が見つかるのが、何よりも嬉しくて、しかも実行可能な『対策』が見えて来るので、「一丁、やってみるか!」って気になれます(笑)。

今日の帰り際には、もう一つの問題点に対する『解決策』を、マネージャーに渡すこともできましたので、そちらも含めて来週から新たに挑戦して行けると思います!

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