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ジワリ、ジワリと効くんです。

今日もご覧いただき、ありがとうございます。

今日は、ちょっと嬉しいことがあったので、それを書きたいと思います。

何があったのかはこの後でお伝えしていきますが、職場のことなので詳細まではお伝えできません。

その点だけはご容赦願います。

それでは、本日もよろしくお付き合いくださいませ。


やったことは場所の【整理】と【整頓】だけ

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今日(実質は昨日ですが・・・)あった嬉しいことというのは、今ヘルプに入っている部署が良くなっていると、社長に褒めてもらえたからなんです。

とは言っても、褒めてもらったのは私ではなく、現場のマネージャーです。

でも、それで良いんですよ。逆にそうでないとダメなんです。

それで何をしたのかと言うと、上の写真のように色んなモノがゴチャゴチャに入っていたのを分類して、配置を変えただけです。

章のタイトルにもあるように、場所の【整理】と【整頓】をしただけなんです。

例えば、上の穀物の写真を見てどう思われるでしょうか?

実際の会社の中って、大体こんな感じです。一見すると別れているように見えても、しっかり見て行くとゴチャゴチャに混ざっています。

このように、大きさが違うものが混ざってしまっていると、スキ間ができます。

そのスキ間が、所謂【ムリ】【ムダ】【ムラ】になります。

ただ、このように上の写真のように混ざっている状態だと、【ムリ】【ムダ】【ムラ】は潜在化して見えません。

だから、混ざっている状態を分類して解消するのです。

でも、あれ(上の写真)を分類するとなったらどうしますか?

ほとんどの人は「そんなの無理」と言うでしょう。

でも、大きさが違うので『篩(ふるい)』にかければ、分けることができますよね。

水に入れたら、比重の軽いものは浮きますし、重いものは沈みます。


このように分類して、必要なモノと必要でないモノを分けて行くのが【整理】です。

つまり【整理】とは、見えない【ムリ】【ムダ】【ムラ】を見えるようにするためにやるのです。

そして、私が現場のマネージャーと一緒にやったことは、上の写真のようにゴチャゴチャに置かれていた現場のモノを【整理】して、まず場所を空けることに専念したのです。


場所を空けて、そして詰める

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【整理】の次は【整頓】になりますが、多くの人が【整頓】と【整列】を混同しています。

上の写真、一見するとリングファイルが綺麗に並んでいるように見えます。

そして多くの人が、これが【整頓】された状態だと思っています。

でも、これってただ『整列』してるだけなんですよね。

このファイルに何をファイリングしているか分かりませんが、20年以上前のデータなんて必要でしょうか?

まず使いませんよね。だとしたら必要なのは、ここ数年分だけで十分です。

つまり上の写真は、綺麗に並べているだけで、使えないだけでなく、場所をムダに使っていることになります。

だから【整頓】ではなく『整列』にしか過ぎないのです。


【整頓】には絶対に守らなければならない決まりがあります。

それが『3定』と言われるものです。この『3定』とは以下の3つの決まりです。

 ※ 定位  置かれる位置が決まっている
 ※ 定品  置かれるものが決まっている
 ※ 定量  置かれる量が決まっている

これができていなければ【整頓】できたことにはなりません。

ただ、この3つを一度に決めるのも難しいので、今回は『定量』を変動性にして、『定位』と『定品』を優先して、改善を行ったのです。

具体的には、先の穀物の写真を分類して、大きさに合わせて置く場所を配置しただけなんです。

大きいものと小さいものが同じ場所に、同じように置かれていると、絶対にスキ間ができてしまいます。

そしてそのスキ間がムダになるわけです。

でも現場の人たちは、それを見慣れているのでそれがおかしいとは思いません。

そういうものだと、ある意味「洗脳」されてるワケです。

その現状を壊して、先の『3定』に沿って、場所を詰めていったのです。


こうして、場所に対する【整理】と【整頓】を少しずつ進めていきました。

その結果、現場は綺麗になり、残業時間は短縮し、時間内にやれることが増えて、作業は楽になったのです。

その結果が、しっかりと数字に表れてきたので、現場のマネージャーが社長に褒めてもらえたというワケです。


ハッキリ言ってまだまだ途中です

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今回は、社長から担当マネージャーが褒めてもらえたので、まぁまぁ嬉しいことではあるのですが、本当の5Sの力はこんなものじゃないんです。

今担当マネージャーとは、「もう1回同じことをやろう。そのための場所を空けよう」と話しています。

取り組み期間で言えば、まだ半年経っていません。

それに、改善活動そのものをやっているのは、私とマネージャーの二人だけですから、改善速度は遅く、遅々として進んでいないのが実情です。

でも、それでも褒めてもらえてるわけですから、それをもう1段階推し進められれば、それなりのレベルに持っていけるはずです。


5Sの内のたった二つ、【整理】と【整頓】。

それもまだ、【場所】しかしていないのに、社長がわざわざ褒めに来るという成果が出せているわけです。

こうした事態をみるたびに、私は『職場を、そして日本を5Sしたい!』と思うわけです。


ホントは言いたいこともありますよ(笑)

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本音を言えば、「今までのヤツはなにをやっとったんや!」と言いたくなることばかりです。

でもまぁ、それも仕方がないことだと分かってはいます。

正直、見えてないんですよ。

何が問題で、何が問題でないのかが、分からないんです。

この辺りは、マネジメントの問題になるんですが、その時、その場の『火消し』に躍起になってしまい、根本原因の解決に眼が行かないんですよね。

それに『火消し』ができると、それがカッコ良く思えるんです。

江戸火消しが火事の現場で、纏を回して目立っているようなものです。

冷静に見たら、消火の役に立つわけでもないし、ハッキリ言って邪魔なだけ。

マネージャーとしての仕事があるはずなんですが、『火消し』を優先させてそれには手をつけていない。

『火消し』をしている自分に酔っているから、周りが見えないんでしょうね。

だから問題を顕在化させることが重要なんですが、そこが分かっていないというか、見えていないというか。(自分に酔ってるタイプは、問題を顕在化させると文句を言いますから(笑))

消防で重要なのは『火消し』ができることではなく、『火を出さない』ことですよね。

だからこそ、『火を出さない』仕組みを作り上げることが、何よりも重要なのに、誰もそこに目を向けないというのが、一番ガマンできない今日この頃です(笑)。


ということで、本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

5Sの話題は、自分にとってかなり身近な話題なので、また色々と取り上げたいと思います。

では、では。


※ 今日の蛇足 ※
それにしても社長、褒めるの下手すぎ(笑)。まぁ、褒めるのって難しいですけどね。

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