見出し画像

一番最初にこれを言うと・・・

画像1

マネージャー(管理職)を続けていると、自分が未経験の部署の面倒を見て欲しいと言われることがあります。
正直、私も何度かありました。
でも、そういう時、未経験の部署に行って一番最初に発するセリフは、必ずこれを使っています。

 今、一番困っていることは何ですか?

 手伝って欲しいことは何ですか?

このどちらかを言うと、その部署が抱えている問題が大体見えてきます。


メンバーに考えてもらうのが目的

画像2

この質問は、一見すると発信する側がとても不利に思えるものです。
でも本当は違います。
普段漫然と作業をしているメンバーに、自分たちが困っていることを探してもらうことになるからです。

それにこの質問では、自分(マネージャー)が解決するとは一言も言っていません。
あくまでも尋ねているだけです。
質問しているだけなのです。

今、メンバーが抱えている問題を明らかにし、それを解決するために助力すると言っているだけなのです。
問題を最終的に解決していくのはメンバーです。
だから、メンバーに考えてもらうことが、本当の目的です。


全ての機会は人材育成のチャンス

画像3

世界中のMBAで教科書として使われている『ザ・ゴール』。
あの小説の中で、主人公がメンターであるジョナに「教えてください!」と懇願するシーンがいくつかあります。

でもジョナはその度に「自分の頭で考えるんだ」と言います。

『ザ・ゴール』の著者、ゴールドラット博士は、「答えを教えてしまうということは、その人が答えを探そうとする機会を奪ってしまう。だから答えを教えるのではなく、考えてもらうようにすることが大事だ」と常々おっしゃっていたそうです。

『ザ・ゴール』のジョナと空港で出会うシーンは、その最たるもので、会社のPCのデクストップ画面は【漫画版】のそのシーン「自分の頭で考えるんだ」の画像にしています。
その画像を見る度に、まだまだ、まだまだ、まだまだ足りないと自分に言い聞かせて居ます。

つい答えを言いたくなるのです。
でも、その答えを言ってしまったのでは、メンバーの成長はありません。
全ての機会をメンバーを成長させるチャンスと捉え、メンバーの頭の中に『?』を持たせるようにするのです。

答えを教えるのではなく、ヒントを与えるに留め、考えてもらうようにするのです。
だから、一番最初に最初にお伝えした言葉を発し、皆に考えてもらうようにすることから始めるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?