『A子の日記』#31

「ママ、ゆうくんがいないの」洗い物をしている私に娘が言う。去年娘が居なくなった。警察に捜索を頼むと、公園のブランコに乗って遊んでるところを発見された。あの日から子供達から目を離すのが怖い。私は慌てて家を探すと、息子は押し入れから顔を出す。「ママ、悲しいの?」私は息子を抱きしめた。