『A子の日記』#18

冷たいアイスとホットコーヒー。疲れた体にミルクの甘ったるさがからみつく。バイト終わりのこのひと時が日々の癒しだ。学生たちがコンビニに吸い込まれる度、聞き慣れた音楽が鼓膜を打つ。最後のひと口を含もうとした瞬間、肩がぶつかった。幼さの残る青年の瞳が揺れる。落ちた白い塊が地面で溶けた。