『A子の日記』#9

「結構溜まっちゃったな。」元々お菓子の入っていた缶を覗く。私は小さくため息をつき、蓋をそっと閉じた。最初は毎日来ていた。だんだん回数は減っていき、今では1ヶ月に1度だろうか。私は彼の手紙の封を切っていない。もう会うこともないだろう彼への想いは募るばかり。「早く諦めてくれないかな…」