『A子の日記』#14

積雪量が今年最大となったクリスマス。浮かれた教室は眩しい光を校庭に向けて放っていた。「参加しなくていいの?」後ろからした野太い声に少し心がざわつく。「なんか気分じゃないんだ」足元の雪を軽く蹴った。「みいちゃんのこと?」ぶり返す記憶が目頭を熱くする「胸貸そうか?」ばか。いらねーよ。