『A子の日記』#23

脱ぎ捨てられた靴下を拾う。靴下は裏表逆になっていて洗濯物に突っ込むのにいちいち直さなければいけない。「何回言えばいいの!」私が怒鳴ると、口をとんがらせた彼が渋々やってきて直す。こんなありふれた日常が私にやってくるとは思わなかった。全部夢でしたって言われるんじゃないか。今でも怖い。