『A子の日記』#11

最終問題まで終わらせ、自己採点をする。「んーー、65点」彼は鼻の下に赤ペンを挟むと椅子に体を投げ出した。私はそれを横目に自己採点をする。「何点ー?」「94点」彼は矢をいられたように胸を押さえ机に倒れ込む。彼は楽しい人だ。私は微笑み、窓の外を眺める。夕焼け空は私にあの日を思い出させた。