『A子の日記』#13

涼しいと思っていた私は何処へやら。季節は私を銀世界へ誘う。毎年この時期はワクワクする。触るとひんやり、指先が薄紅色に染まる。クラスメイトの前では「雪で盛り上がるなんて男っていつまでも子供ね」なんて言っていたが実は少し羨ましい。「私、なにカッコつけてるんだろう」銀世界が笑っている。