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タスクシュートと四則演算(第十回)

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 いよいよ私の記事も二桁に突入です。ということで、今回は「先送り0」の冒頭に掲載されている言葉「時間はある」について考えてみたいと思います。

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 皆さんは、何かやっていて「あれ?もうこんな時間か」と思う時、どんな状況ですか?
 焦っている?慌てている?それとも、ただ時間を見て認識した?
 実はその時の心情には、とても重要なヒントが隠されています。焦っていたり慌てているときというのは、時間に追われていて、「時間がない」という認識に陥っているときです。
 ですから、失敗をする可能性が高くなり、その後の行動が一気に加速してしまいますよね。それは、いまやっていることの区切りが悪いことでしょうから、区切りの良いところまでをやり切ってしまおうとします。

 でも、ちょっと待ってください。ここでいう「区切り」って何のことでしょうか?何に対しての区切り?誰に対しての区切り?
 おそらくはどちらも「自分に対して」なのではないでしょうか。ということは、自分が「これで良い」と思えば、それで区切りが良くなるのではないでしょうか。すなわち「思い込み」といいますか、「理想的」といいますか、現実ではない状況を描いていると思います。

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 ですので、「時間がある」と思っている状況であれば、何ら慌てることもなく、落ち着いて作業を止めることもできるでしょう。
 しかもその時の時間は「カウントダウン」ではなく「カウントアップ」しているということになります。
 そう、これが逆算思考に対しての順算思考になるわけです。だからこそ「時間はある」のです。

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 例えば、我々人間は、生まれてから死ぬまでにどのくらいの時間があるかを知る術はありません。ですからいくら「カウントダウン」したところで、いつそのカウントが「0」になるかはわからないのです。それならいっそのこと自分の人生を「カウントアップ」して、それまでにやっていることの積み上げをした方が、有意義に、幸せに生活できると思いませんか?
 それが「タスクシュート」を実践することの本来の意義なのではないでしょうか。

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 ということで、今回は「時間はある」についてお話ししてみました。

続く

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