非営利組織は成果が命
先日見学させていただいた埼玉県上尾市の子ども食堂『てらこや錦町』さんのInstagramに上げていただきました! 子どもに「先生またくるよね?」って言われるとたまらないですね。
その投稿はこちらからご覧くださいませ😊
https://www.instagram.com/p/CaHuz7TPJN6/?utm_medium=copy_link
おはようございます。
全国の飲食店に夢チケットの仕組みを普及するプロジェクト『夢食堂』の運営をしている者です。
ただいま、非営利組織の経営についてものすごく学んでいます。最近ではピータードラッカーの『非営利組織の経営』という本を肌身離さず持ち歩いては、時間を見つけて何度も何度も繰り返し読んでいます。
やはり大家と呼ばれる人が記した書物はすごいと感じます。すごいから大家と呼ばれているわけですから当たり前なのですが、「どうして今まで自分は読まなかったんだろう?」と不思議になるくらいの必読書だなぁと思いながら、紙がすり切れるほどに読み込んでいます。
何でもそうですが、学ぶときにはその分野の大家による超王道の本を読むところから始めてみようかと。(理解できればの話ですが)
非営利組織は成果が命
『非営利組織の経営』から学んでいることは本当にたくさんあります。これからもこの本から学んだことを共有したり、メッセージをお伝えするときの裏付けがことごとくこの本になったりすることがあると思います。
今日の記事では、その中でも特に教訓として強く受け取った、「非営利組織は成果が命」ということをお伝えしようかと思います。
多くの非営利組織は、その資金源を「寄付」や「協賛」から開拓していますし、労働力はボランティア(無給)の力を借りています。
これは僕たち夢食堂も全く例外ではなくて、現在の資金源は100%「寄付」と「協賛」です。労働力に関しても、これまでボク以外のメンバーは金銭的な報酬を受け取っていませんでした。(4月あたりから体制が変わりそうです)
無給ボランティアの力も多分に借りています。
現在事務局のサポートをしてくださっているナオさんはまさにそれです。本業を持ち、家族を養いながらプライベートの時間を週に数時間、夢食堂のために費やして下さっています。
夢食堂主催のイベントを行うときにも、ボランティアスタッフの方々は欠かせませんでした。昨年の夢食堂サミットでも、スタジオにてたくさんのスタッフさんにサポートしていただくことで、無事に運営を行うことができました。
このように、社会からお金や労力を頂きながら運営する特徴があって、しかもそれは社会課題の解決を目的として活動されていますから、成果を出すことの重要性が一層際立ちます。
ドラッカーも非営利組織における成果の重要性は非常に強調していて、「頑張ってるけど結果が出ません」の状態が数年も続くようなら、たちまち社会からの信用を失い、支援者は離れていくだろうと述べられています。
そのくらい責任のある組織形態であるということを、僕たちはしっかりと見つめる必要がありそうです。
現実を受け止めて
一方で「成果を短期間で出さなければいけない」というのは、非営利組織の足枷にもなり得るという考え方もあります。
営利企業であれば、イノベーションを起こすために数年の歳月を費やして事業の成功を試みることが普通にありえるでしょう。莫大な資金を投資してリスクを取り、失敗を重ねながらやがて成果を出していく、というスタイルも認められます。
ところがどっこい、非営利組織の場合にはそうはいきません。
事業をキックオフしたら、少なくとも1年以内にはなんらかの説得力ある成果を出す必要があります。どうでなければ支援者や寄付者がいなくなってしまうのが一般的だからです。
そうなると、非営利組織は限られた資源を「確実に成果が出るところ」に集中させるのが大切になります。言い換えれば「自分達の強みが発揮されるところ」に資源を投下することです。
それがその組織のパフォーマンスを最大化していくことにつながります。
大義は無限大にデカいですが、資源は限られているので、それをどう使うのが最も大義の実現に近づくのか、よ〜くよく考えて今後も取り組んでいきます。
夢食堂の場合は、現在45ヶ所の飲食店で夢チケットの導入が始まり、およそ3,500食のご飯が子どもに届けられました。キックオフから9ヶ月ほどでのこの成果ですから、ひとまずは納得していただける成果の最低ラインはクリアしているのかと思っています。(とはいえギリギリですが)
僕たちが最も重視なければならない仕事は「店舗数の増加」なので、これからも本部の資源はそこに投下されていくことになるはずです。
ということで今日はここまで。
ありがとうございました〜!
ではまた!
【追伸】
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夢食堂プロジェクトの運営費として使用させて頂きます。
たまにお金の使い道についても発信しています。
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