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伝える難しさ

卒業式シーズンですね。道には袴姿の女性や晴れ着姿の子どもたちが目につきます。皆さんにおめでとうと心の中で呟きつつ、今日も今日とて心機一転、新しい気持ちで参ります!

おはようございます☀️

全国の飲食店に夢チケットの仕組みを取り入れて頂くべく活動しているプロジェクト『夢食堂』の事務局をしている者です。

ここのところ、新しいご縁に恵まれる機会が増えています。色々な方が人を紹介してくださったり、人が集まる機会に呼んでくださったりするおかげです。すごく刺激を受けています。

全く別の業界や領域で活動されている方たちは「子ども食堂」という取り組みについてもほとんどご存じなかったりします。そのため「夢食堂」のコンセプトについても、ほぼゼロベースで説明をする必要があります。

今日はその「伝える難しさ」について感じたことを共有させて頂ければと思います。


相手は何を知ってるのか


夢食堂についてお伝えするときも、そうでないときも、まずは相手が何を知っていて何を知らないのか、確認してから話すことが大切だと思っています。

子ども食堂に関わる人たちとお話しするときは、「子どもの貧困」だったり「運営の基本知識」にまつわることなら最初から共通理解がなされていますから、単刀直入に夢食堂のお話をさせていただいてもコミュニケーションが成立します。

一方で、最近の出会いで感じるのは、意外と「子ども食堂」や「子どもの貧困」という言葉をほとんど耳にしたことがないという人も、たくさんいるということです。しかも、普段からニュースをよく見ていそうなバリバリのビジネスパーソンほど、びっくりするくらい知らなかったりします。

そういう方達と接するときは、とても勉強になります。

「自分は何を伝えるべきで、何を伝えなくてよいのか」

模索しながら接しています。


夢食堂を知る


夢食堂について人にお伝えする中で、一番学んでいるのは自分自身であると強く感じています。夢食堂について何も知らない人と接することで、自分自身が一番夢食堂について知ることができるのです。

というのも、そういう場面でよく聞かれる質問というのは、

・それ(夢チケットの普及)をやることに何の意味があるの?
・飲食店にメリットはあるの?
・他の子ども食堂との違いは何なの?
・僕たちがあなたを応援する理由はなに?
・このプロジェクト固有の価値はどこにあるの?

などといったものです。これは、近しい取り組みをしている人たちとのコミュニケーションでは、ほとんど聞かれることがない質問です。聞かなくても、分かりきっているとみんな思っているからです。

僕も、これらの質問の答えなど分かりきっている、そう思っていました。

「夢チケットを普及するのは、子どもに食事の機会と安心を届けるため」
「飲食店へのメリットとしては云々カンヌン」

だけどこれらを聞かれるたびに、自分でもう一度考え直します。すると、ほぼ必ず自分の中での理解がより深く鮮明になります。

驚いたのは、先日ある上場企業の会長さんから、

「子ども食堂ってのは全国に増えてるらしいけど、あれは株式会社子ども食堂ってのがやってるのかい?飲食店がやってる子ども食堂なんてそこら中にあるんだろうし、毎日開催してる子ども食堂もそこら中にあるんだろう?君たちの取り組みは他と何が違うのか、君は自分で自覚しているのかね?」

と言われたときです。

なるほどなぁ。。かなり根本の前提条件からお伝えしなきゃいけなかったのか。

このような反応を頂いたり、質問を受けたりすると、自分達の活動の現在位置がよく見えてきます。意外と世の中の認知や考え方って、そんなものなんだなと思うこともたくさんあったりします。


たくさんのアドバイス


また、経営者の方やビジネスに精通している方とお話をさせて頂く機会があると、アドバイスや助言をもらえることが多いです。

皆さんご好意でお話ししてくださります。

・夢チケットの単価を上げた方がいいだろう
・飲食店から加盟料を取った方がいいだろう
・お店が参加するメリットを具体的に設計するべきだ

とてもありがたいメッセージです。これらのご意見を伺うたびに、真摯に受け止めなければならないと感じます。

それで自分の中でも考えて考えて、考え抜くと、やがて本当に大切なものに気がついていくのです。

「自分達はなにがしたいのか?」
「どんな社会にしていきたいのか?」
「誰のための取り組みか?」
「社会のニーズはどこにあるのか?」
「自分達が一番成果を出せるやり方は何か?」
「なされるべき仕事は何か?」

考えを深めていると、自然にこれら問いと向き合うことになります。そして改めて、「なんのために」が鮮明になっていき、結論に辿り着きます。

その結論はそれまでと何も変わらないかもしれませんが、そこに対する信念や確信はひと回り強くなっています。

これが本当に大切だと思う。
今日も「なんのために」を考えながら進んで参ります。

以上です!
ありがとうございました〜〜!



【追伸】


■夢食堂寄付

夢食堂プロジェクトの運営費として使用させて頂きます。


■全国の夢食堂一覧:


■みちこ先生の夢食堂巡り:


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