貧困に負けない力を養う環境づくり
幻冬舎の箕輪厚介さん曰く、「売れる本にはアヘンが入っている」らしいです。僕の文章にはアヘン入ってますかね。
おはようございます。かとうひろあきです。
全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。
今日は、「貧困に負けない力を養う」を子どもにアプローチするのはアリか、というテーマの記事を書きます。
「常識」
最近の記事では、僕たちが向き合っている日本の社会問題について、おさらいをしています。取り組んでいる問題に対して正しい知識を身につけることで、足腰がブレない活動になると思っています。
もしかしたら、あまり読んでいて気持ちのいい記事ではないかもしれませんが、ご容赦頂けたら嬉しいです。
健全で強固な「常識」に基づいた活動をしたいなぁと思ったりしてます。この「常識」っていうのは、
常識に囚われるな!
と言われているときの「常識」とは少し意味が違っているかもしれません。一般的に「常識」と言えば、「誰もが知っていること」とか「当たり前の知識」みたいに解釈されていると思います。
ただ、昨年末に渋沢栄一さんの『論語と算盤』を読んでいたのですが、そこに「常識」の説明がなされていました。渋沢さんによる常識とは、
・知識
・情愛
・意志
の3つからなる三角形の中心にあるもの、らしいです。
パッとこの3つを言われてもパッと理解しづらいかと思うのですが、
・正しい知識があって、
・優れた人間性があって、
・さらに強いビジョンがあって、
それらのバランスの上に「常識」があるということのようです。
そういう意味では、温かい人間性や、魅力的な夢だけでは不十分なのかもしれません。
夢食堂としても、「子どもの貧困」に対して正しい理解(知識)があることは、運営を進める上で非常に大切な意味を持つと思います。
気がついたら、話がだいぶそれていました。常識の話になってました。。
とかく、知識を持っていることも大切だという前提に立った上で、改めて「子どもの貧困」についての知見をおさらいしていこうと思います。
僕たちには何ができるか
貧困問題に対するアプローチとして、2つの視点を別の記事で書きました。
①根本原因を解消する
②問題による影響を小さくする
この二つですね。
ただ、根本原因の解消を目指そうとすると、子どもの貧困の場合、その根本原因は「親の貧困」になるので、現時点での夢食堂ではあまり貢献することはできなそうです。
「子どもにご飯を届ける取り組み」なので、家庭のお財布事情に貢献できる度合いには限りがあります。
となると、僕たちにも貢献できそうなのは「②問題による影響を小さくする」です。
すなわち、貧困によって子どもに及ぶ影響、例えば「空腹」だったり「自信喪失」だったり、そういうものを少しでも緩和・予防していくことだと思っています。
少し話題は変わりますが、子どもの貧困が特殊である点の一つに、「問題の責任を子ども自身に問うことができない」というのがあります。
貧困問題に対してよく指摘されることがあるのは、「とはいえ自業自得なところもあるんじゃねぇ?」というものです。
「苦しいのは分かるけど、その状況を作り出してしまったのはある意味、あなた自身なんじゃないですか」と。酷すぎると感じられた方もおられるかもしれませんが、このような自己責任論も、結構一般的だといいます。
ただ、子どもに対して「貧困なのはお前が撒いたタネだ」というのはあまりにも乱暴だし、非合理すぎます。これはさすがに自己責任論では片付かないということで、子どもの貧困は特徴付けられています。
目的を見据えて
僕たち夢食堂は、一つ一つの家庭に対する経済的な貢献はあまりできないかもしれませんが、「子どもの成長をサポートする」という意味では、貢献できることがあると思っています。
「ご飯で困る子どもを無くす」というのは、僕たちが実現しようとしている状態です。
「夢食堂=貧困対策」というのは、事実とは違う記述だと思いますが、夢食堂が貧困問題に関わっていることは確かだと思います。
とにかく、子どもが喜んでくれたらいいなぁ。
子どもが笑ってくれたらいいなぁ。
少しでも親御さんの助けになれたらいいなぁ。
飲食店さんにとっても、良い取り組みだったらいいなぁ。
未来が明るくなったらいいなぁ。
今日もありがとうございました〜
では、また。
【追伸】
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