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マレーシアでの日々のお仕事 ーフードレビューとはー

ここ最近まで、私がしていること-レストランで食べて-それについて感想を書いたり紹介する- について、なんという言葉で表現するのか知りませんでした。

日本でフードバイヤーや食品通販での商品企画、独立後、フードコンサルティングの経験をしてきて、食材や調理法やレシピについてある程度の知識はあったので、ジョホールバルに移住するにあたって、どんな食の傾向があるかなどを把握するためにも、書きはじめたのが、Facebookページの「ジョホールバルグルメ」です。

https://m.facebook.com/jbgourmet/

食べて写真を撮って書く。それだけ。
自分が新しいレストランに行く時は、メニュー表や価格帯、店の雰囲気なども知りたいので、これを見ればそのレストランのだいたいのことが把握できるよう、さまざまな情報を盛り込み、雰囲気を作り込みしすぎないように、ありのまま感がでるように書いてきました。

最初は日本語だけで書いていましたが、そのうち英語と併記。
どのお店でも誰でも頑張って営業していることは変わりないので、欠点よりも良い点をヒューチャーするように努めています。

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次第に「いいね」数や記事のシェア数が増えてきて、レストランから招待されたり、報酬ありの仕事として受ける数も増えてきました。
2020年9月は、レストランからの招待や要請は19軒。3日に2日間はおいしいものを食べて紹介記事を書くという繰り返しです。

フードレビューをするにあたってコントロールがなかなか難しいのが、読者からの反応。
記事の良さや長さにはあまり比例しないということを体感しています。
良いレストランや良いシェフに出会って、熱をこめてたくさん紹介したいと思って書いた長文が、実はほとんどの人に読まれない、というパターンもあります。
とくにマレーシアの人は、本や文章を読む習慣があまりなく、記事の中に連絡先や値段や住所を書いていても、読まずにコメントで質問してくるパターンもよくあります。

見た目はいいけどあまり書くことはないような(味は普通の)デザートについて、文章は当たり障りなく少なく、ただ写真を多く載せた場合に、多くの方にシェアされてたくさんの反応があったケースも。

読者からよい反応が得られる秘訣は、結局はお店の魅力、料理の魅力によるものが8割、そこに、私の書いた記事の内容やタイミングが2割プラスされるという感じだと思っています。

日本でのフードレビューや試食会の際は、ちょこちょこと少しずつ味見程度にすることが多かったのですが、マレーシアのフードレビューでは、皆食事がわりにしっかりといただきます。
たくさんの料理が出されてどうしても食べきれない場合はテイクアウトなどもしますが、通常は完食です。ランチタイムやディナータイムに伺って、まずは写真をしっかり撮って、それから普通に食事を楽しむ感じ。
汁麺などはのびたり冷めたりするとおいしさが半減するので、1品ずつ料理してもらい、撮影して食べる、を繰り返します。
少しいただくのと、しっかり1人前をいただくのでは。味の強さなどの捉え方が変わるので、他のお客様と同じように同じ量を頂くことはより正確に感想を得られると思います。

今後行うフードレビューについて、その裏側の話しや、ジョホールバルのレストランシーンの傾向やトレンド、などなど、随時アップデートしていこうと思います。

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