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香りのする料理の本

料理人でもなく料理研究家でもないセミプロが料理本を出版するのが流行った頃、嬉しい事に私のところにもオファーがきた。

当時、4歳からの食のスクールで講師をしていた。流行りだした食育講師だ。今でも五感のうちの「嗅覚」は記憶を司る大切な感覚だと思ってるが、その「嗅覚」は1番使われていないように思う。

だからこそ「香りのする料理の本」

料理レシピ掲載の本は再現したくて購入するタイプと、購入して満足のタイプに別れる。大人もこどもも開くだけで想像力を高めるだろう、空腹すら楽しめる本がいいと思った。においを嗅ぐ、香りと一緒に場面を記憶することに意識を向けることを願った。

写真集のような文字が少ない本、または絵本でもいい。いろんな料理の香りが混ざってしまっても街の飲食店街を歩いているようで面白いじゃないか。

この香りの元はなんだろう

ピクニックを思い出す香り

誕生日の時に感じた香り

様々な思いが巡る料理の本

結果、技術的に無理で出来たとして何千万もかかるプロジェクトだと却下。そのまま話がなくなった。

人生いろいろだよね。

お腹すいたな、今日は誰と何を食べようか




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