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玄米が「毒」だといわれる原因を徹底解説【日本安全食料料理協会】

玄米は身体に良いと聞き、始めてみようといろいろ調べていくと「玄米は毒」、「消化が悪い」、「おいしくない」など以外と悪い言葉も出てきます。実際に、玄米のデメリットや毒に対して噂を検証したいと思います。

玄米のデメリット3つ


玄米のデメリットと言われる3つをご紹介します。

① ヒ素が含まれている?

玄米には、ヒ素が多く含まれているという噂があります。実際の調査でも、玄米は白米よりもヒ素が含まれていることがわかっています。

しかし、同時に食品安全委員会からは「日本において食品を通じて摂取したヒ素による健康影響は認められておらず、現状に問題があるとは考えていない」と報告もされています。

バランスよく食事を食べていれば、玄米のヒ素についてそれほど心配する必要はないですね。

② 美味しくない?

玄米を取り入れるのに躊躇するのが、味ではないでしょうか。白米の変わりに玄米に変える人がほとんどだと思いますが、玄米には皮が付いているため白米と同じような食感を求めてしますと無理ですね。しかし、炊飯の仕方が工夫することでおいしさをアップすることはできます。

③ 消化が悪い?

玄米には白米の6倍食物繊維が含まれています。便秘改善や、整腸効果、血糖値上昇を抑える、などメリットがたくさんあります。ただ、食べ過ぎは注意が必要です。

人によっては、玄米に切り替えたことでお腹が緩くなってしまう場合もあります。消化の悪さが気になるなら、しっかりと噛んで食べるようにしましょう。

玄米に毒があるのは嘘?本当?

玄米は毒だと言われている原因で代表的なものは、「フィチン酸」と「アブシジン酸」という成分です。

玄米とフィチン酸

フィチン酸は、穀類や豆類に含まれるイノシトールにリン酸が結合した成分です。

強い抗酸化作用を持ち、ガンの予防に効果があるといわれる一方で、強力なキレート作用からカルシウム・鉄分・亜鉛などの必須ミネラルの吸収を阻害するとも言われています。

しかし食品薬品安全センターの研究で、フィチン酸を主成分とするコメヌカ酵素分解物の安全性が確認されました。それによって最近では、その機能性に注目が集まっているのです。

抗がん作用だけでなく、フィチン酸には血栓症予防の効果や、身体の中の毒素を排出するデトックス作用もあるとされています。

玄米とアブシジン酸


アブシジン酸は、玄米(イネ)が自ら身を守るために、適切な時期まで栄養成分を閉じ込めて発芽を抑制する「発芽抑制因子」のことをいいます。これが人間のエネルギー生成に関わるミトコンドリアを傷つけるという噂があります。

しかし、アブシジン酸を含む植物調節剤の安全性が食品安全委員会によって報告され、アブシジン酸の持つ抗炎症作用が動脈硬化や糖尿病の予防・改善に有用である可能性も示されています。

日本安全食料料理協会にはお米ソムリエの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。

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