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【食】予想外?イギリスは病院食も多様性があった。

今日は食の中でもちょっと方向性を変えて、私がイギリスで経験した「病院食」についてのお話。

私は昨年イギリスでの出産時に人生初の入院をしました。
NHS(国営)の病院ということで、もともとサービスには全く期待していなかったですし、一応病院での食事について事前に調べると「選択肢が少ない。」「出産直後でも自らカフェテリアに取りに行かされる。」「機内食よりまずい。」など散々なコメントが多かったです。
しかし!私の病院は思っていたより悪くなく、何より多様性がすごくあったことに感動。
私個人の経験・感想にはなりますが、「イギリスの病院食話」ご興味のある方はちょっと読んでみて下さい♡

朝食は一択!でもその後配られたメニューを見ると。。。

さて、入院すると朝一で食事担当の人が来て、まずトーストの種類(白か全粒粉か)、ジャムの有無、紅茶の有無などの希望を聞いてくれます。
朝食はイギリス名物とも言われる薄っぺらいトーストの一択。他のチョイスはありません。 
これは他のNHSの病院も同じようで、周りからも聞いていたので驚きませんでしたが「出産後にこのトーストでどう栄養をとるんだか…」というのが正直な感想ではありました。

ただ、その後にまた同じ配膳係の人が来て「後でランチとディナーの希望を教えてね。」と、メニューを置いていきました。私はまずこれにビックリ。
自分でカフェテリアに取りに行くか、食べるものが無ければ旦那さんにデリバリーしてもらことになると思っていたので、味はどうであれ  ①自分で食事を選択できる。 ②選んだものを持ってきてもらえる。という事実に驚いたのでした。

そして、メニューの内容をみてさらにビックリ。ベジタリアンなどの対応だけでなく、ハラル、アジアン、カリビアン、アフリカンなど様々な食文化、食事制限に対応できるようになっていて、「病院食でこんなに選択肢があるの??」と一人でテンションが上がってしまいました。

私が選んだ食事、そしてそのお味は?

それでは私が食べた食事の一部をシェアします。NHSで出産をすると、通常は24時間で退院なのですが私は諸事情あって入院が長引いたので、母からの日本食やデリバリーを取り入れながらも、色々と試す機会がありました。

まず、メイン料理のカテゴリーの中でもベジタリアン系はカレー(インド系)やタジン、チリなどスパイスの効いている料理が多く、比較的味がしっかりしていましたし(本場の味とはだいぶ違うと思いますが。)、お米やクスクスなどと出てくるので食べ易かったです。

いわゆるイギリス&ヨーロッパ料理は、残念ながら一番口に合いませんでした。病院食ですし、注文したものにもよると思いますが、とりあえず味も食感もイマイチ。特にFish & Chipsを病院で頼んだのは間違いでした。笑。

イギリスっぽいなと思ったのは、Baked Jacket Potatoのカテゴリーがあったところ。あまり聞かないかもしれませんが、イギリス家庭では食べることが多く、学校のカフェテリアなどでも見かけることがあるほどです。

ジャガイモを丸ごとオーブンで焼いて、切り込みを入れた間に具を詰める!という、とてもシンプルな料理であり、イギリスのジャガイモは基本的に美味しいので、病院食でも大きく外れることはないと思います。

提供のされかた

提供のされかたとしては写真をみても分かるように、ほとんどの場合メインは陶器のお皿に盛りつけられていて、飲み物やデザートと一緒にトレーにのせて運ばれてきました。小さなことですが、陶器のお皿が使われるのは食べる側からするとプラスチックより美味しく感じませんか?
唯一カリビアン料理を注文した時のみプラスチック製のお弁当のような容器で提供されました。

一応デザート付きで、ヨーグルト、アイスクリーム、フルーツなどの希望を聞いてくれます。

まとめ

今回は私が経験したイギリスでの病院食について書いてみました。
出産に伴った入院だったので、もちろん病状によっては食事の制限があったり、メニューも違うかもしれませんが、NHSの全て無料なサービスでこれだけバラエティに富んでいるとは思わなかったのでちょっとシェアさせて頂きました。

おまけ

結局のところは、母に持ってきてもらったおにぎりとお味噌汁が一番美味しく、朝食は2日目以降トーストの後しっかりおにぎりを食べていました。
やっぱり、日本人たるものお米のある食生活が一番ですね♡

今回も最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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