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UPuglia

25年前、プーリア中部のアドリア海沿岸地域に5つ星のリゾートホテルは2軒でした。それが今ではこの地区だけで10軒以上になっています。また内陸部や都市部のラグジュエリーホテルの数も増えています。マッセリアと呼ばれる17世紀頃に建てられた大地主/豪農の館やトゥルッリと呼ばれる円錐形の屋根を持つ石造の伝統建築物を改装、増築してホテルとして活用するケースがほとんどで、更地から新たに建てる場合も例外なく伝統的な建築スタイルを踏襲しています。これは地域によって建築物に関する規制がある場合もあるし、そういった規制のないところでも風景に関しての美意識が高いイタリアならではの現象とも言えるでしょう。 特に我が家のあるプーリア中央部のトゥルッリの点在する地域は既存の古い建物をB&Bや貸別荘といった宿泊施設に改築する人々が多く、AIR B&Bやその他のアプリ、予約サイト経由で集客が出来るようになったことで所有者の副収入にも繋がっています。

「プーリアは第2のトスカーナにはならない」このモットーはプーリア南部でB&Bと外国人向けに郷土料理教室の経営をするとある方がおっしゃていたのですが、私も深く頷きました。トスカーナのフィレンツェやピサといった知名度の高い観光地はプーリアにはありません。歴史文化も自然環境も違います。住民の気質も違う。先行成功例だからと言ってトスカーナのやり方をそのままプーリアに当てはめても上手くはいかない。プーリアではプーリアのやり方やペースがある。「プーリアらしさ」を失ったら未来はない。そんな風に感じます。

プーリアの最大の魅力、それは美しい海と美味しい食べ物。これだけあれば人々は集まってくる、というのもヨーロッパの夏のヴァカンスの形態、習慣を考えれば当然のことと思えます。そこに、この地独自の歴史文化を解説するツアーや工芸品などおしゃれで価値の高い商品を開発し、IT技術を駆使してPR、販売する。それも全て地元の人材資源を活用したコミュニティ作りをベースとした共存関係の元に。そんなコンセプトの会社が最近立ち上がりました。その名も 「UPuglia」アップリーア は 「STAND UP, PUGLIA」 を短くした名前だそうです。さすがのデザイン性はイタリアの本領発揮といえます。人気インスタグラマーなども取り込んで若い世代へのアピールもしっかりです。この先の活動を興味深く見ていきたいと思います。

UPuglia アップーリア
https://www.facebook.com/standupuglia/
https://www.upuglia.com
https://upuglia.bigcartel.com/

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子


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