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【不知火と金椛万十】

毎年旧暦八月一日に、熊本県の八代海に現れる不思議な光があります。太古の昔、景行天皇が九州を回っているとき、海上で闇に包まれたとき、現れた光に導かれて無事に岸についたという伝説があり、不思議な光すなわち不知火として伝わっています。
毎月通っている天草諸島は、この八代海(不知火海)と有明海、そして東シナ海に囲まれています。その天草諸島に熊本から向かう時に通るのが宇土半島。その半ばに不知火町(現宇城市不知火町)があり、不知火海を望む高台にある永尾神社が不知火観察のスポットとして知られています。
今年の旧暦八月一日は、8月27日(土)、ちょうどひと月後です。
不知火町は、昔は漁業、その後、みかんの栽培が始まると、主要な産業となり、シラヌヒという品種が作られ人気になります。その後「デコポン」として熊本県果実連が登録商標を取得しており、そちらの方が知られているのではないでしょうか。「清見」と「ポンカン」の交配種で凸と飛び出した形が可愛らしく、強い甘味と適度な酸味が好まれています。
 
さて今月も天草の帰り道、まだみかんの時期ではありませんので、不知火海を眺めながら道の駅しらぬいの手前に車が集まっている店を見つけて立ち寄りました。
 
「金椛万十」きんかまんじゅう
倉庫を改造した店舗にカウンターを置いて、回転焼きとソフトクリームを製造しています。
回転焼きは特注の型で、北海道産の小豆と熊本県産の栗餡が入っています。甘すぎず良い塩梅です。一日500個限定らしく、最後の2個にありつきました。冷凍での発送もあるようですが、現地で焼きたてを食べるのが美味しいかと思います。
ソフトクリームは、ミルク味と藻塩入り、ピスタチオ入りとあります。ここは藻塩入りを、楕円形のコーンになんと巻いていないソフトクリームが乗ってきました。不思議な感じです。こちらも良い塩梅。
 
金椛万十Instagram
https://www.instagram.com/kinka_mj/
 
そこに行かないと食べられない、数量限定。この言葉に弱いのです。不知火もここにしか現れず、しかも日時限定ですからね。
不知火海を眺めながら汗をかきつつ、ソフトクリームを食べる。
夏らしくて良い感じです。

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

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