家族で災害時チームを組む

我が家はアラサーと大学生の息子3人と母の私の4人家族だが、全員がほぼ勤務先と休日の同行を互いに把握している。

そんな大きな子供に、毎日
「今日はどこ行くの、何時に帰るの?」と訊いてる親って…。
まぁ誰もがそう思うだろうが
これは彼らが幼い時からの我が家のルールなのだ。

阪神淡路の年に生まれた長男のために学んだ子供のための防災。
それを起点に、家族が各々誰とどこへ行くのか何時に帰るのかを報告し合うルールを決めた。

小学高学年にもなると、
それを鬱陶しがるようになったが
災害時に連絡が付かないのは困る!と諭して守らせ続けた。

そして東日本大震災

高校生、中学生、小学生と全員がバラバラの学校に居た時、地震は起きた。
けれど、学校からどう帰宅しどう動くか、の動線を各自が把握していたことで、時短と安心につながったのだ。

以来、会社から帰宅するはずの時間に帰らない場合にも必ず「今日は飲み会」だとか「彼女とディズニー」だとかの報告がある。

海外でさえ、どこのホテルに泊りどこのエアライン何便を使い何時に成田着、とLINEが入る。
(海外ではテロも起きたりするからだ)

災害時に行方不明、というのが何しろ最も懸念される。
災害救助や緊急避難の際に、スピーディーに居場所が確認できることの重要性は、もっと見直されるべきである。

元夫はいつまで経っても
「そんな大きな息子に、どこ行くの何時に帰るの?だなんて訊くな!」と私の方針を嘲笑ったが、東日本大震災の時動向が分からなかったのは彼1人で、非常に負担であった。

家族というのは集団生活だ。
1人行方不明になって、全員に心的物理的負担をかけるだなんて、そんな幼稚なことはない。

防災とは、何も非常持ち出し品を買い揃えることだけではない。
各自の安全と無事を素早く把握できるよう、チームを組むことも大切な防災なのだ。


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