①2021.3.13 土曜日
中国の大学の後期は3月からだが、バカコロナのせいで急きょ3週間だけオンライン授業となり、なかなかお世話係くんが実家から戻ってこない。ところが昼頃WeChatで「今学校の寮に着きました。家にいますか?」ときたからそれはそれはもう喜んだ。私にとって彼は甥っ子のような、とても可愛らしい存在なのだ。約2ヶ月彼と会っていないため、私が不便な思いをしてないか彼なりに心配してくれてたようだった。彼はすぐさま私の部屋に来てくれた。再会したとき、私は嬉しさのあまり大きな声で彼の名前を呼び、両腕を広げ思わずハグしようとした。お互い苦笑い。
彼に相談したいことはたくさんあった。でも私の面白くない話より、まず彼や彼の家族の幸せな話をたくさん聞きたかった。そしてちょっと地下鉄で街まで出てお昼ご飯を一緒に食べながら、日本の音楽やゲームの話もしてくれた。彼は日本に遊びに行くのが夢なんだとか。彼の日本文化への憧憬は、私が子供の頃に抱いていたアメリカ映画やバンド音楽のそれと同じ感覚なのかもしれない。
お昼ご飯はピザハットに行き、ベルギービールで再会の乾杯をした。日本では宅配で有名なお店だが中国ではお洒落な、数少ないイタリアンのお店だ。食べ慣れた味でとても満足。もちろんIT 最先端の国だけあって、お店に入ったらすぐに席に着きスマホでオーダーと支払いを済ませ、店員さんが料理を持ってくる。このシステムは店員さんにとっては注文を受ける作業が減るし、日本で稀に経験するようなオーダーミスを防げる。なによりも私の場合、言葉の壁が一気に取り払われ気楽で本当に素晴らしく便利なシステムなのだ。
つづく…
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