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2021.3.16 火曜日

今日はあいにくの曇り空だ。昨日お世話係くんからもらった霧の写真に感化され、曇りは曇りの美しさがあると思いお昼ご飯の後散歩に出た。すると大正解。少しずつ春に近づいている。いやもう春か?

中国は空き地も広く土地を持て余している印象があった。お世話係くんとよくこんな会話をしていた。
「なんだ、この無駄なスペースは?」
「わかりません」
しかしようやく無駄と思われていたスペースの存在意味・価値がわかった。冬の間は誰一人として近寄りもしなかった空き地だったが、今は多くの人が遊歩道を歩き、花を見て癒されている。

1972年、周恩来首相が日中国交正常化で訪中した田中角栄首相に送ったとされる、有名な中国のことわざがある。
「喝水不忘掘井人(水を飲むとき、井戸を掘った人を忘れてはならぬ)」

冬の寒い中、毎日広い敷地の中でおじちゃんたちが掃除や何かの作業をしていた。春には綺麗な花が咲くように、そして人々に楽しんでもらえるように管理・整備をしてくれていたのだ。
だから私は美しい花を見た時にはそれらを支えてくれている人たちがいることを忘れないように、そして感謝しようと思った。

写真)
一面紫色の絨毯です。
中国の水辺には必ずと言っていいほど柳の木がある。日本よりも多いような気がする。

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