teppei 2nd Albam 『ReligionⅡ』
2024.02.14リリース
私、teppeiさん大好きなんですよ。
これを読んでくださってる方のほとんどは「知っっっっっっってる！！」ってきっと脳内でツッコんでると思うんですが、ご容赦ください。
そんな彼の2ndリリースから1週間以上経ったし、もうネタバレとか気にしないで書いてもいいかなと思ったんで下書きにしてたやつに加筆してnoteにUPします（ネタバレ嫌な人はそっ閉じ！）
フィジカルを愛でる
写真見たらわかると思うんですけど、私の歌詞カード汚いんですよ。
実はウキウキでお風呂入りながら読んでたら落っことしたんです、湯船に。だからバリバリのふにゃふにゃです。サイン入りなのにまこと申し訳ねぇ！
さて、気を取り直して表紙。
舵の意味がいまいちよく分からなくって、フラゲした日の夜中3:00過ぎ。Xで「どういう意味かわかります？」「さて？」というようなDMをフォロワー同士交わす程度にはマニアです。
私なりに聴き倒した結果、全体的に”この先は俺が決める” ”レッテルを貼ってジャッジするな、俺は俺だ” ”選択肢” ”人生の旅” というようなリリックが多いので、自分の人生の行先（と終着点）は俺が決める。つまり、俺の人生の舵は俺が握るんだ という意味かなぁという結論に落ち着きました。
”表と裏” というリリックも多いからそのイメージなのかな
表紙を捲ると見えるこちらの地図
こちらは豊中市ですね。教えていただきました、DMのお相手に。なんで豊中市？というと、teppeiさんのルーツですよね。
なんか、すごい不思議な縁やなと思いつつ、僕も豊中市新千里**A-4の302ってとこで生まれて、育って。
そこは野犬とかもいっぱい出てきて。団地とか、そういうとこで生まれて。
ちなみに、背表紙には座標が記されています。
LIVEの際「この座標はご実家ですか？」と聞いたら「生まれた場所です」と仰ってたので、ここは根拠があります。いつもは全部妄想だから笑
ただね、あと２つ実は疑問を持っててわかってないところがあります。
■ バックにデザインされてる幾何学模様的なやつがなんなのか
■ 文字色が３色に分かれてるんだけど、その意味
幾何学模様的なやつに関しては、「航海図」「船の心臓部（エンジン）の設計図」「公園の設計図」「太陽の塔の設計図」「時計の設計図」とか色々考えてみたけど、どれも違ったのでもうお手上げ。経年劣化してる感じは古い航海図からきてる表現なのかなとは思ったけど。
文字色に関してはとっかかりすら掴めず。わかった方がいたら教えてください何卒
ようやく中身の感想
teppeiさんがぎゅっと詰まったアルバムだなと思いました。
1stより聴き手の負担が少ない印象を受けましたが、それは多分…KOPERUさんの言葉を借りると聴いてる人のことを信じてくれてるからかもね、と感じました。
逆にいうと聴き手のことも意識にあって書いてくれてるんだろうなと思ったというか、1stの…なんというか痛みはそこまで感じないけど、乾いた血がついた天の穴から覗き込んでる苦しい感じがなくなってて（表現まずかったらごめんなさい！）まるで糖衣錠のように飲み込みやすい形にして渡された感覚がしました。
さらにご本人の環境の変化や経験の積み重ねがちゃんとアートとして美味しく味わえる状態にまで昇華されてるから、teppeiさんが本来持ってる強さとか優しさとか面白さが逆にしっかり伝わってきて、ご本人同様とっても人懐っこいアルバムになってんだな…と、私は思いました。
だってリリックとか面白いところいっぱいあるじゃないですか。フルチンとかウンコとかフケとか。笑 こういう小学生味ってteppeiさんならでは！（褒めてる）
1.LIVE！
イントロデュースな曲ですが、私は最後のここが好き
第８シードのマイアミヒート
毛が生えた心臓
ギア上げトップスピード
2023年NBAのマイアミ・ヒートが第８シードなのにファイナルに進出したことを自分に喩えてるんだと思いますが、痺れた〜！今までの評価は低かったかもしれないけど、ここから俺がどこに向かうのか、ギア上げて駆け抜けるから見とけよ！っていう宣言ですよねこれ。アツい！！
2.Religion Ⅱ
俺は宗教二世だ。だからなんだ、俺は俺だろ。ほんで何？あ？文句あんならこいや！ですよね。強い！私はここが好き。
素潜りで埋蔵金 いやぶん取る怪盗キッド
変える風向き（ピューん）俺はシンバ ライカライオンキング
ハニーと言った 流れは俺の代で断ち切る
カルマに何がなんでも勝ち切る 出なきゃ自分にガチギレる
俺はシンバ
ライオンキングも出自と血が重要なお話な訳ですけど、裏切りや孤独・困難を伴侶と共に乗り越えて真の王になるお話ですよね。
もー、そのまんまじゃん！
苦難も笑えりゃ一丁前。そこから一歩進んで道が開き、今じゃ殻破ってフルチン。取り繕わずあっけらかーんとマッパになれちゃう強さ、ほんとteppeiさんすぎる。
あと、私teppeiさんが奥さんのことハニーって言うの好きなんですよね。
同じくらいKBDさんがワイフって言うのも好き。どっちも似合ってる。
3.SONS OF THE SUN
これはteppeiさんが大好きだと公言してる岡本太郎の太陽の塔がモチーフの曲
俺らは太陽の息子さbaby
さながら人間洗濯機
歌詞とは関係ないと思うんですけど、この人間洗濯機って大阪万博で展示されていたものですが、2025年の大阪万博で「ミライ人間洗濯機」で展示されるって知ってました？アツくないですか？？
4.don't think do
『Don't think, feel』ブルース・リーからきてるのか、トップガン マーベリックのトム・クルーズ『Don't think,Just do』からきてるのかわかりませんが、とりあえずやれよ！ってことですよね。私もこちらのタイプなので完全同意です。
どうせ
どうせと言う
考えず行動
そっちのが絶対
ええよー！（その考え）めっちゃええよー！
この全肯定！！全てを受けとめて？受け止めてなくても？聞いた瞬間に「ええやん、ええやん！」って言ってるのマジでteppeiさん100％すぎる。
そいでKOPERUさんの「うざなる前にすかさずDOやね」も、ふぁんくさんの「喰らいな必殺タラレバ」も２人ともらしさ全開で最高。
5.BOMBBOMB
アマラジでKZさんに「これは…曲なの..か？」と言われていたこの曲。笑
私は記憶の奥底にあったこれを思い出しました。こういうセンス好きなんですよ。
6.family tree
これは後半にUCメンバーが結構出てくるのがPatchwork的で好きです。
私がわかったのはSPI-K、R-指定、KBD、KZの４名。
家族がでっかい木になってわっさわっさと葉を広げたら良いよね！teppeiさんが梅田サイファーに出会ってよかった。tellaさんに感謝だ
7.ROUTE B(A)
どれを選んでも間違いなんてないんだよ。
って、ここでも全肯定のteppeiさん。こうやって言い切ってくれる人って強いし本当にすごい。自分に弱いところがあるって自覚もしてるから、自分以外の弱い人の気持ちがよくわかるんだろうし。表と裏があるのがteppeiさんの良いところ。
1バース目と2バース目がおんなじ内容なのに、立場が変わってる印象が私にはするんですが、ご本人の意図は違うということをLIVEで確認しているので違います。笑
8.ささくれ
これは…この曲の後日譚だと私は受け止めたんですが、どうですかね。
あえて選ぶとしたら、私はアルバムの中でこの曲が１番ぐっときました。誰も責めず、誰にも怒らず、でも許せもせず、それすら丸ごと未来に持っていくところ
9.heart
LIVEでもよく歌っていた曲、もはやすっかりお馴染みの感じがしてました。そして２回もテークさんが登場する曲。ほんと大好きだよね。
で、これは奥さんへの曲かなぁ？Creepyの「阿婆擦れ」みたいに擬人化したhiphopへの愛どっちだろうか？などといつも思いますが、私の中では奥様への愛の歌でそこには常にアートが真ん中にあって、という解釈を勝手にしています。
愛する人に嘘はつかない
君がボニーで俺がクライド
あくまでhiphopのまま死にたい
この…！ボニー＆クライドに喩えてるのが、もう堪らなく好きなんですよねぇ。
相棒とかそんな軽いもんじゃなくて、ソウルメイトであり生死を共にする共犯者ってところが！！！最高に！かっけえ！！
ちなみに私「君がアニーで俺はノア」が何のことだかわからないんですが、ご存じの方いますか？
10.Savor
これは…正直くらいすぎてしまって、聴けるようになるのにしばらく時間がかかってしまった曲でした。何と言ってもトラックがやばすぎる。
以前teppeiさんが影響を受けているとどこかに書いてた気がするんですが『工藤哲巳、鴨居令』等の、自己をえぐると言いますか…一生をかけて己の内面を深く探っていく？理解しようともがき続けるんだという決意のような気がしましたし、『ギレルモ・デル・トロ』のような異形のものへの理解というか…自分とは違うモノへの・・・うーん。自分が異形なのかなぁ？消化できてませんが、とにかくどっちも間違ってないしどっちも正義だしどっちも悪で、それは表裏一体でどっちなんだろな、おい。ってな印象を受けました。（アートに対する造詣があるわけじゃないのでお門違いなら失礼しました、ですが）
…訳がわからない感想になってしまった。
社会に対する鋭い視線を感じますし、いろんなものを見て観察して考えて受け取るような繊細な方なんだろうなぁと。偉そうですけども、そんなことを思いました。
トータルで
で、ここまで深く掘り下げていろんな思いを丸ごと曲にして。たくさんの溢れる想いを詞に認めたにも関わらず、最終的に出てくるセリフが「イメージはオレンジ！」ってところがマジでteppeiさんだなと思いました。笑
コーラさんがゲストに来た時だったと思うんですが、こう仰ってましたよね。
「ガガさんって、側から見ててても話聞いても意味わからないじゃないですか？対してteppeiさんは、話を聞いてみたら理屈があるのは理解できるんですけど、見てる分にはガガさん並みに訳がわからないです」
確かに！と、膝を打ち100万回頷いて首逝ってまう。流石すぎる解釈。
でも。
これ馬鹿にしてる訳じゃなくて、簡単なことを難しくいう人や、難しいことを長々とこねくり回して難しくいう人って沢山いますけど（自戒を込めて）、teppeiさんって超絶難解なことを誰でも理解できるような一言で言い切っちゃう人だなと思うんですよね。
説明が足りないことへの不安とか恐怖とかはあんまり考えてなくて「…わかるやろ！色々書いたんで聞いてほしいです！！」で終わらせちゃう強さ（褒めてる）
それでいて、投げやりじゃないし。
あと普通、何考えてるかわからなくて二面性がある人ってサイコパス味を感じると思うんですけど、teppeiさんってそれがないんですよねえ。開けっぴろげだからだろうけど。それってすごく良いところだし、私が大好きなところです。
恒例の余談
以下は、私の妄想が飛んでった結果の完全なる余談なのでチラ裏的感じでお読みいただけると嬉しいです。
発売日：2024.02.14
やたら２と４が多い。数字と意味を脳内でつらつらっと連想ゲームしてみたんですが、まず”２”はセカンドアルバムだし、teppeiさんにとって今は”２”度目の人生（倒れる前と後・家族の認識が変わった前と後）だし、まぁ考えやすい。
じゃぁ”４”はなんですかね？と考えてみたんですが、四ってまず漢字でもローマ数字でも突然に表記が変わるところなんですよねぇ。
一、二、三、四・・・・I、II、III、IV
切り替わりとか、区切りとか、次の法則とか。そんなのも意味ありそうじゃない？
で、四の漢字って諸説あるけれど『口の中から歯や舌が見える様子』を表していて本来の意味は『息』なんですよね。これもさ、なんかラッパーぽいじゃないすか。
・・・なんて書いてても、そもそもは１２月にリリースするって仰ってたんで関係ある訳ないんで、まぁ完全にお遊びの妄想です。
というか、単純にチョコ大好きだからバレンタインにしたのかもしれん！
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