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【映画レポ】先入観は人の視点でぐるっと入れ替わる事がある【ブルックリンでオペラを】

以下「ブルックリンでオペラを」のネタバレを含みます。

ブルックリンでオペラを鑑賞した。
アン・ハサウェイが出るのでてっきりヒロインかと思いきや、まさかの途中退場。そして、最後は想像できなかった方向での完結。
あまり映画を見ない自分としては面白い展開だったのでギャグ映画かと思ったが、実は愛について深いテーマがあったのかもしれない、と思うようになった。


見終わって感じたのは、人の価値観や先入観、優先順位は愛で変わるということ。

危ない人だと思っていたが、相手を理解することで思い込みが激しいだけだったりする。
内面やどういった背景でその行動を取っていたかっていうのが分かるまで実は判断できない事が多い。

でも外見だったり言葉遣いや態度、あまり考えずにしている行動、習慣、目つきや心配り、マナーや常識、そのような表面にかなり近いところで人は人を印象付けてしまう=先入観(ワンナイトしてしまってからカトリーナがスティーブンにしばしば接触してくるようになる点)。
相互理解することで先入観が解消したり、逆に本質的に合わないから離れたりする。

相互理解するための手段として話し合うっていうのがあるが、話し合うだけではわかりきらないところがある(マグダレナがトレイにテレザの写真を見せたあと、訴えるって言い出したところ。マグダレナとしてはびっくりして共有したかっただけだが、トレイは法的に裁こうとした点)。
だからこそそういった相手の知らない一面に出会ったときに、自分がその相手をどれほど大切にしたいか関係を続けたいか、みたいな決断に至る。

他にも相手のことをよく知る人からの意見によって見方が変わることがある(カトリーナの親からの「あの子は純粋で素直すぎる」という趣旨の発言をうけて。スティーブンはそこからカトリーナの行動や思想について考えたかと推測する)。
これは時にとても強力な印象操作になる。
意図していたとしてもそうでなくても

色んな面を見て相手を知る。
そういった情報と「自分は何を大事に思うか」という人生の価値観によって先入観は無くなっていき、どの人間関係を切って何を残すか、何に注力するかを決めることになる。
人生の価値観はもちろんその時々の自分の体調だったり環境だったりで変わることもあるし、相手や第3者からの影響によって変わることもある。

そこに良いも悪いも正解も間違いもなくて、
ただただ人と人が理解し合えるのかな、と感じた。

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