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『プリコネ アートワークス Vol.1』充実の分量、ただしあくまで画集

リリース当初にハマると確信してから早二年、期待以上に人気が爆発した『プリンセスコネクト! Re:Dive』。今回は本作の初となる大型画集『プリンセスコネクト! Re:Dive 公式アートワークス Vol.1』をレビューしていきます。
というか、Amazonにレビューを投稿しようと思ったら2時間もかけて作り込んでしまったので、そのままnoteにも載せます。

結論から言うと、「画集としてはボリューム満点、設定資料集としては弱いが、イラストレーター用作画資料は充実」という感じです。

そもそも本書が設定資料集なのか画集なのかという話ですが、本書の銘はアートワークスであり、商品説明でも記載されている通り、あくまで画集です。
じゃあ設定資料集だと期待する方が悪い。んですが、商品説明では「設定資料を収録」「秘蔵の設定画も多数収録」と書かれているので、設定資料集としての側面もアピールされているわけです。
ということで、「実際設定資料的にはどうなの?」という切り口で本書を見てみました。
ちなみにAmazonの商品ページでは試し読みができるので、ざっと見てみてもいいかも。

個人的に設定資料集という側面に期待しているのはキャラクターやモンスターのデザイン原案なのですが、本書は概ね半分が完成ビジュアル、残りのほとんどがラフ資料で構成されており、デザイン原案はごく少量です。

ラフ資料と言っても2パターンあり、完成ビジュアルのラフ作画と、別構図案が収録されています。販促イラスト、キャラクター個別イラストなどが中心。
特にほぼ全キャラクターで星3イラストのラフ(別構図)が充実しているのは嬉しい点です。

一方のキャラクターデザイン資料ですが、こちらも2パターンに分けられます。キャラクターを考案する過程のデザイン案と、完成したキャラクターデザインの作画資料ですね。
本書では全プレイアブル&サブキャラクターの作画資料が掲載されていますが、デザイン案が載っているのは美食殿の3人だけでした。
おそらく、プリコネ無印とプリコネRではアセット管理やら権利関係が異なっていて、Re:Diveからの資料しか載せられなかったんだと思います。そのため、季節限定キャラの衣装デザイン案などは一部載っています。仕方がないのだろうなと思いつつ、ここにかなり期待していたので残念でした。
とはいえ美食殿の3人だけでも貴重な資料なのでありがたいです。特にコッコロの変遷が面白い。

キャラクターイラスト以外に、メインストーリーやストーリーイベントのスチル切り抜きと、ストーリーイベントのエンディング絵コンテが収録されています。
ストーリーのスチルに関してはアニメーションからの切り抜きなので、ラフ資料はついていません。なおメインストーリーは第9章まで。
ストーリーイベントのエンディング絵コンテは期待以上にガッツリ収録されています。こちらはラフもあります。やばいですね。

という感じで、全体的にキャラクタービジュアルにフィーチャーした画集であり、そういった点では分量はかなり充実しています。

Vol.2ではRe:Diveオリジナルキャラとなるなかよし部やドラゴンズネスト、そしてたくさんの季節限定キャラが収録されるはずなので、本書以上に原案レベルのイラスト資料が充実していると嬉しいですね。
そしてぜひモンスターデザインもほしいです。ジズとかジズとか、地味に人気モンスターも多いので。

以上です。

設定資料集が好きでビジュアルファンブックを持っていない人は、そっちをチェックしてみるのもいいと思います。
同書はモンスターやロケーションのイラスト、そして各掲載物へのコメントも充実しているので、厚みはアートワークスの半分でも情報量は圧倒的に勝っています。ストーリー補足なんかもある。おすすめです。

Vol.2が今から楽しみだ

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