見出し画像

SXSWまとめ/先駆者が伝える激動する時代の今後

はじめまして。Folipexといいます。顔が分かる方も、わからない方もまずこの記事を開いてくれてありがとうございます! 

この度、所属している東京大学の産学協創推進本部という所から援助を受け、Todai To Texas 2021「うちでSXSW〜家から世界の最先端に参加しよう〜」というイベントでオンラインからSXSWという世界中から有名人や未来を創る起業家がお話をされるお祭りに参加させていただきました。

そこで色々な方のお話を伺って大変刺激を受けたので、今回は「未来」をテーマにいくつか面白かった話を紹介してみようと思います!ちょっとメモっぽい書き方になっていますがそこはご勘弁を、、、。

各出展については3行要約をつけています!

起業家が注目すべきこれからの10のビジネス機会

Speaker: Jason Schenker, President, Prestige Economics

超まとめると...

・Covid19によって生じたりこれから生じるであろうであろう起業のための機会がある。
・こういった分野の多くはレッドオーシャンだが、今までになかった使い勝手が良いものができれば競合に勝てるはずである。
・UIの改善、シンプルなものを作る事、自動化等が重要である。

10個あったんですが、中には量子コンピューターとか専門家にならないと厳しそうな分野もあったので、ここでは身近な分野で6つほどピックアップして紹介してみます。

・Eコマース
これからも確実に伸びる分野。UIの優位性、そしてしっかりと質の良いものが届くことやレビューが正確であること等も大切
(私感)韓国のクーパンとかがそんな感じなのかなと思った。日本もAmazonに負けずに何か作れるのでは、、?

・遠隔医療
コロナで急加速した分野。BtoBのような売り方もBtoCに加えて模索すべき。
(私感)日本では法律とかの壁があって新規参入しにくいイメージだが、法の改善とかには要注意だと思った。

・リモートワーク
ZoomやSlackなど、オンラインコミュニケーションの手段は現状でも沢山あり、これからももっと増えてくるであろう。そのような複雑化する状況で、大量の情報から重要なものを分類して提示してくれるようなサービスを作るべきである。Salesforceなどがこの課題に取り組みはじめている。

(私感)確かに便利そうで欲しいが、どうやって実装するのか皆目検討がつかない。


・コンテンツマーケティング
コロナ下で企業がPRするコンテンツは大量にできたが、どう届けるかという手法のところはまだ不十分
(私感)Tiktokとかが良いプラットフォームの気がするが、そこでもどのように届けていくかは難しい課題だと思った。

・オンライン教育
ROIが小さい業界。どうやって上げるか? 現状、学位が良い人程良い職につき、無い人はつけないという統計が取れる。学位がない人に対しても、リモート学習で学位のようなものを付与できれば需要が見込める。

(私感)どのようにプログラムの質を担保するかが難しそう

・産業の自動化
アメリカで最低賃金が15ドルになる州が出てくる中、自動化は良い解決策になるはず。他にも、オンライン教育を上手く生かして質の高い仕事ができる労働者を増やすようなこともできるだろう。

(私感)職が奪われそうな労働者を救うようなオンラインプラットフォームみたいなのもほしいと思う。

こんな感じです! これが何かの参考になれば幸いです。さあ、次は打って変わって、リモートワークが脳にどのような影響を及ぼすのか?そして、ブレインテックが脳が疲れやすい現代に私達をどのように助けてくれるのかについて紹介したいと思います!

脳科学技術は将来私達が行う仕事にどう役立つか

超まとめると...

・仕事のあり方はリモートワークにシフトしているが、このことは脳にいくつかの変化をもたらす。
・研究室の環境では、脳波からProductivity、MentalHealth、Burnoutの三つを既に計測可能
・これらの計測は仕事の効率を上げる事に貢献する。現在実用的に多くの人に使ってもらえるプロダクトを開発中である。

Speaker: Ramses Alcaide, CEO, Neurable

画像2

Neurable社のコンセプト画像。集中力などをモニタリングするデバイスを作っている企業です。(出典: Neurable社のウェブサイト)

仕事の効率に影響を及ぼす三種の要素(Productivity,Mental Health,Burnout)が脳には存在します。これらは研究室の環境で計測可能なものですが、まずそれらがどのようなものであるか以下に紹介します。

画像1

雑な説明で申し訳ないですが、それぞれはこんな感じです。Burnoutは「もうこんな仕事やりたくねー、、」ってなるやつですね。

これらを適切に計測して休憩をとったほうが良いよというようなフィードバックを返すことでで仕事の効率を高めることができるそうです。

人間のタスク処理能力は仕事をするにつれ水が注がれていくコップのような物で、適切に休息をとらなければ水が溢れて仕事がうまくできなくなってしまうという例え話がありました。

具体的には脳波から集中力が低下している時を分析し、その時に休憩をとれるようにすることで仕事の効率を上手く維持できるはずというような感じです。そのために、簡易なヘッドホン型計測デバイスを開発しており、近い将来市場に投下される見込みだそうです。
もうすぐこのような商品が市場に出てくると考えるとワクワクしますね!

そんなニューラブル社のウェブサイトはこちらです!

革新的技術で世界を変えていくベンチャーを2つ紹介

次は、SXSWで印象的だった革新的技術で今後の世界を変えていきそうな今イケてるベンチャー2社のピッチをまとめたものを軽く紹介してみようと思います。

5社のピッチが紹介されていたのですが、5つも書くのは面倒になってしまったので二社の紹介にとどめさせてください。

農業における水不足を解決するConstellR社

Speaker: Dr. Max Gulde, CEO of ConstellR

概要

・ConstellR社は地球の表面温度を赤外線を見る衛星を用いて観測することで正確かつ細かく分析できる。
・表面温度が分かれば、植物の蒸散について監視でき、農業の分野において作物に必要な淡水量の分析、収量予測ができる。
・競合に対しては、先行優位性や、優秀なチームメンバーを集めていること、特許戦略等がある。

食糧需要がますます拡大する中で、農業での水不足は深刻な問題になっています。特許技術を用いた赤外線を高精度で観測できる衛星を用いれば、植物の蒸散をモニタリングでき、これによって水が必要かどうかがわかります。

これにより40%の水が削減でき、またドローン利用等に比べると1/30のコストで済みます。そして、これにより砂漠に近い場所でも農業ができるようにできます。

CostellR社のURLはこちらです!

https://constellr.space/

市場に売りに出ていない物件を投資家とマッチングするLofty AI社

Speaker: Jerry Chu,CEO of Lofty AI

概要

・アメリカには売り出し中の看板が出ているが市場には出回っていない物件が数多く存在するが、情報の不透明性により売り手と買い手双方が経済的損失を被っている。
・そうした物件をオンラインで投資家とマッチングすることに特化したサービスがLofty AI。
・AIを活用していて、投資家は最適な物件を買うことが可能。物件の価格が上昇し、大きな利益を上げた投資家も出ている。

ニッチな分野に特化しているという強みに加え、AIによる分析で最適な物件を提案してくれるというのが魅力的ですね。

チームには大学学部時代にRedditでバズる投稿を予測する機械学習プログラムを作り、マーケティング会社に売却した強者もいるそうで、今後の活躍から目が離せません!!

LoftyAIのウェブサイトはこちらです!

https://www.lofty.ai/

まとめ

いろいろな分野を寄せ集めたような紹介になってしまいましたが、何かの役に立てば幸いです。SXSWではこの他にも面白いお話がたくさん聞けたので、時間があれば他の記事にして紹介してみたいと思います! 

特に、BTSを率いる企業のCEOのLenzo Yoon氏のお話や、人を惹きつける会話術のお話なども面白かったのでこれらについては別途またまとめてみたいなと思っています。

最後になりますが、TodaiToTexasの運営の方々、このような刺激的なお話を聞く機会を与えてくださりありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?