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無辜
marimekkoのリュックにぶら下がったエイのキーホルダーの笑み、電車に揺られている。
この世に悲しいことなんかひとつもないみたいな笑みだ。
電車に乗っていれば、そこに自然とたどりつく。
自分を続けていれば、自然と口に運ばれる、ごはん。
選ぶということを長いこと忘れていたような気がする。
すべては目に飛び込む広告のように軽薄で、間欠的なパルスにただ揺れていた。
諦めることで得られるものやたどり着ける場所がある。
みんな帰れない酔っ払いみたいなものなのかもしれない。
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