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五人五色の初ソロ歌唱-日々荘3号館~はなしたあとはリサイタル@ひとりで歌ってみた~感想記-

お世話になっております。
最近、イベントには影響が出ないように絶妙なタイミングで体調を立て続けに崩している元フランス人です。地味にしんどい。

今回は毎度参加しているミュージックレイン3期生によるイベント、日々荘3号館(通称: #にちにちさん )が今回はひとりで歌ってみたと銘打っていたので、久しぶりにきちんと残しておきます。

にちにちさんについては、公式イベントレポが出ることもあり書くのをサボってた節はある。
3月の時に企画立てたお礼と経緯をまとめようとも思ったんだが…noteに下書きのまま残っていますね……
嗚呼……成仏されぬ下書きよ…………
速筆になりたい。

割と早々に挫けていた

とまあこんなことは置いときましょうや。
リサイタルですよ、リサイタル。

前回のにちにちさんで発表されてから、ついにきたかと。
3期生のイベントの雰囲気が成熟しないとできないのは分かっていましたが、
にちにちさんのイベント前に募集がかかるアンケートに「ひとりで歌う機会を設けてくれ」と毎回書いていたので本当に嬉しかった。
知識もないのにいっちょ前にセトリ予想なんかやったりするくらいには待ち望んでいました。

まあもちろん当たるわけ無いんですが、5人それぞれ納得の選曲でした。

日向もか 「ファンサ / mona(CV:夏川椎菜)」
夏目ここな 「からくりピエロ(feat.初音ミク) / 40mP」
宮沢小春 「花に亡霊 / ヨルシカ」
相川奏多 「踊 / Ado」
橘美來 「初恋サイダー / Buono!」

見てよこれ。

各々の声に合っていたし、思い入れのある曲を歌う人もいれば、自分を最大限に魅せられる曲を歌う人もいた、という認識ですが、
5曲こうやって並べてみても全体のバランスも良く、個人的には本人と楽曲間のイメージのズレが無かったし大満足でした。

私はスフィア、TrySail、3期生とそこそこ長くミュージックレインのファンですが、安直な先輩カバーはして欲しくないと思っていて、
それよりもお客さんの前で、役を背負っていない状態で、たった1人でステージに立って披露する歌の意味を大事にしてほしかった。
自分だけの時間と自分だけの空間。
本人にとっても今後一生忘れることはないだろうし、ファンにとってもそう。
歌というものが言葉を伝える性質がある以上、そこに意味や意図が込められているのは必然だ。
普段の日々荘や他媒体でたくさん言葉をもらってはいるけれど、これはある意味初めての歌を通したメッセージだと私は解釈しています。

日向もか 「ファンサ / mona(CV:夏川椎菜)」

以前からスフィアやTrySailに関する話が本人から出てくることも多く、
事前の予想では彼女達の曲をカバーするのではないか?という割合が一番高かった気がする。
だけど安易な先輩のカバーではなく、ちゃんと意味がある選曲だった。
HoneyWorksは10代の時に良く聴いていたと語っていた。
そのHoneyWorksと関わる事務所に入れたのが夢みたいで…と言葉を続ける様子は、少し珍しいなと感じた。
こういった話は美來ちゃんからよく聞く印象だったので、1人の舞台にもかちゃん自身も何か思うところがあったのかな。

パフォーマンスはこれぞ日向もかだな!を全面に押し出していた印象でした。
パブリックイメージの日向もかはこれでしょ!
元気で可愛いところが見たいんでしょ!
と曲を通して訴求してきていました。
…はいそうです、求めている日向もかはこれです。
曲名通り、ステージを広く使ってめいっぱいファンサをして、
無事(?)、mokaビームに撃ち抜かれました。
原曲はアイドルが頑張る日々を歌にした曲ですが、
もかちゃんのパフォーマンスはアイドルを意識してたというよりは、
あくまでも日向もか本人とファンの関係性を意識した、自分の立場に落とし込んだパフォーマンスだったなと感じました。
原曲のかわいさや苦悩、強さだけでなく、パフォーマンスに元気で明るい印象を受けたのは、それが所以かなと思ったとさ。

夏目ここな 「からくりピエロ(feat.初音ミク) / 40mP」

なるほど、そうきたかー!
大方の予想は戸松遥さんのカバーかな、盛り上げるんだろうなとばかり思っていたんじゃないでしょうか。かなり会場ざわめいてましたもんね。
かくいう私もその一人で、はるちゃんの楽曲をカバーしないにしても、
元々のハスキーで特徴的な声を活かせるような楽曲が聴けたら良いなと思っていましたが、聴かせるタイプの楽曲をチョイスするとは意外でした。
最近のここなちゃんの成長は著しいなって感じていて、
7月のアイプラライブでの新曲「最愛よ君に届け」の落ちサビ?ラスサビ前?は本当に震えた。

選曲理由はオーディションの時に歌ったからという王道かつ誰しも喜ぶやつ。
(ex.令和五年度417の日 夏川椎菜「Baby Baby Love / 戸松遥」)
初めてのソロ歌唱に持ってくるのにうってつけだし、本人としても思い入れが強くなるところ。

「貴方の時間を独り占めさせてください」みたいなこと言ったのってここなちゃんだっけ?(間違ってたらごめんなさい)
あざとくも挑戦的なこの発言、前に出るのが苦手な昔のここなちゃんを知っている人からすると成長を感じざるを得なかったのでは?

役を通してではなく、夏目ここなとして表現したアンニュイな表情での歌唱は思わず魅入ってしまったよね。
ここなちゃん、表情の作り方が本当に上手い。
歌も伸びてきて表情も上手いならもう怖いもの無くない?
もっと別ジャンルの歌唱も聴いてみたい!と思わせてくれるパフォーマンスでした。

宮沢小春 「花に亡霊 / ヨルシカ」

本当に楽曲がこはちゃんにぴったりでしたよね。
合わない曲を選んだらTwitter改めXで愚痴の嵐になるところでした。
透明感のある歌声がヨルシカの楽曲と親和性が高く、選曲した本人そしてスタッフさんと握手をしたくなりました。
昼の部は歌唱前から終わるまで震えが止まらなく、相当なプレッシャーを感じていたのが伺えました。正直すごく心配した。
だけど、夜の部でちゃんと挽回してくれましたね。
昼の部で緊張からか、力んだ月ストっぽい歌声も味で好きでしたが、
個人的には夜の部で少し落ち着いた、儚さを持ち合わせた歌声の方が好きでした。

歌の上手さは特に先日のアイプラのVENUS PARTY The Firstがかなり顕著に分かるようになってて。
以前はどうしても発声が苦しそうだったのが、声量と共に安定感が増したんですよね。
あとは自信を持つだけですかね。
(まあそれが一番難しいし、自分も緊張しいなので大変なのはわかる)

歌唱前のMCが印象的で、他の人とは違って、
「私が好きな夏の曲の良さを知ってもらいたい」といった旨のことを言っていたんですよね。
もちろん歌を通して自分の魅力をファンに届けるのは当たり前のことだと思うし、こはちゃんもそう思っていた部分もあったと思うのですが、
”私ではなく、あくまでも曲の良さを伝える”ということを改めて明示していたのがこはちゃんらしいなと。
こはちゃんの人柄である奥ゆかしさがここにも出るのか。
私にとっても大好きな忘れない一曲になりました。

相川奏多 「踊 / Ado」

今回の最優秀賞。
順位をつけるわけではないけれど、私が1番驚いたという点では奏多ちゃんでした。

何あの堂々たるパフォーマンスは。
何だあの歌唱力は。

月ストのパフォーマンスの時から物怖じしない子だなとは感じていましたが、あんなに吹っ切ってできるもんなんですか…?ソロアーティストととしてデビューしてライブやってるのが容易に想像ついたし、そのポテンシャルがある。
久しぶりに「会場を沸かす」というのを見た気がする。

カバーの披露って往々にしてカラオケ大会になることが多い中で、
完全に"相川奏多"が歌う踊として完成されていました。
本人はそれでも最後には悔しいというコメントを残しているの、
求めているレベルが高すぎてビビりました。

原曲をよく知らないので詳しいことは言えませんが、表情ひとつとっても、曲に合ったカッコ良くニヒルな笑みを浮かべた佇まいで、Adoの楽曲ジャケットのイラストを彷彿とさせました。
奏多ちゃんの踊が良すぎたので逆にAdoをちゃんと聴き始めたくらい。
今まさにアルバム「狂言」を聴き込んでいます。
煽る姿は先輩の寿美菜子さんと重ねてしまいつつ、エネルギーが沸々と底から湧き上がるような奏多ちゃんらしさもあって末恐ろしい。

早くアーティスト活動をしているのが見たい。
一番未来を感じたパフォーマンスでした。

橘美來 「初恋サイダー / Buono!」

いやあ、楽しかった。トリに相応しい熱量。

「最近は『うぉーっ、ハイ!』みたいなのってやらないんですかね?」
「原曲のコールをしてくれた人がいて嬉しかった」と話すところからも、
5人の中で1番我々ファン側に近い考え方を持ち、それを受ける側になった喜びも感じていると思う。
先輩のライブにも足しげく通っていたそんな美來ちゃんだからこそ、自分が一人で舞台に立つ意味を誰よりも知っていたんじゃないかな。

もかちゃんのファンサはアイドルというより日向もかだという話をさっきしたけれど、
美來ちゃんの初恋サイダーは全くの正反対、アイドルに徹していた。
美來ちゃんが思うアイドル像を演じたと言うべきか。
アイドルが好きで、歌ってパフォーマンスすることに憧れてこの世界に入ったとMCで言っていたけれど、本当に楽しそうだった。
リサイタルで1番楽しんでいたで賞をあげるなら美來ちゃん。
彼女が大好きな楽曲を伝えたい!
そんな想いが伝わってきたパフォーマンスでした。

このパフォーマンスを通して、美來ちゃんを改めて好きになりました。
もちろんデビュー当時から応援しているし好きなんですが、
やっぱり無邪気でコロコロと表情が変わる美來ちゃんを見ているとこっちまで笑顔になっちゃうし、
ファンを喜ばせるのが誰よりも得意な美來ちゃんが笑顔だと当然ながら嬉しくなっちゃいます。
5人の中で一番こちらの「好き」に対して「好き」を返してくれる子のような気がしてて、伝えたら伝えた分だけ返ってきたのが嬉しかったからかもしれません。

おわりに

わかってはいましたが、始まる前も終わった後もこうしていくらでも語れちゃうくらいには素晴らしいイベントでした。

ミュージックレイン3期生が苦境に立たされていないとは言わないです。
声優の人口は爆発的に増えているし、5〜10年前とは勝手が違うけど、
やっぱりこの5人に可能性を感じずにはいられないんだよなあ。

10月の日々荘は特別版。
全編ライブでブチかましてくれるようなので、更なる期待で胸を膨らませて待ちたいです。






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