2004年6月13日

都市対抗野球関連のnoteを書きまくってますが、今回はこの日に起きた出来事を振り返ってみたいと思います。

私はこの年に初めて大学野球選手権を観戦したんですが、ハイレベルな内容はもちろんのこと各大学の独特の応援もあって楽しんでました。この日も神宮へ行こうと朝目が覚めてテレビをつけたら衝撃的なニュースが入ってきました。

近鉄とオリックスの球団合併

特に両チームのファンというわけではなかったんですが合併したら今後どうなるのか、リーグの再編が起きるのか等、何が何だか分からない状況のまま家を出て神宮球場へ向かったのを覚えてます。
神宮に到着すると、その衝撃的なニュースの話題は特に周りからの観客の雑談とかでも聞かれず、朝のニュースは誤報だったのかなと思いつつそのまま第一試合がプレイボールとなりました。

この日のカードは東海大×阪南大、九州東海大×北九州市立大、明治大×広島経済大の3試合でした。第一試合はプロ注目の大松(のちロッテ→ヤクルト)をはじめ落合(のちJFE東日本)、村山(のち日立製作所)らの打線が爆発、筑川(のちHonda)も登板して準々決勝進出を果たしました。
第二試合は北九州市立大のプロ注目の右腕・中田(のち中日→ソフトバンク→阪神)が登場するということで楽しみにしてたものの、5連続四球もあり途中で甲斐(のち東邦ガス)にマウンドを譲ることになりました。九州東海大は松岡(のちヤクルト)が先発、最速148キロを計測し観客を驚かせました。

第三試合は明治大×広島経済大のカードでしたが、こちらもプロ注目の一場が先発で、六大学のチームが登場ということで観客もボチボチ入ってました。そしてこの試合で私の人生で後にも先にもないものを見ることになりました。

完全試合

当時は真面目にスコアをつけてましたが、この試合では広島経済大打線の打球が外野に飛ばなかったですね。内野手も西谷(のち楽天)と田中啓(のち日本生命)をはじめしっかり守ってました。打線は宇津野(のち東邦ガス)や菅谷(のちNTT東日本)、原島(のち日立製作所)らがいて、広島経済大の投手陣を序盤から攻めてました。
8回に2アウトを取ったあとに蒔田に対してカウント3ボールナッシングになったときにスタンドがざわついてましたが、その後きっちり三振を奪い事なきを得ました。そして9回も三者凡退に抑えて初の完全試合を見届けることができ、この試合の興奮が冷めやらぬまま帰宅してネットを見ると例の球団合併の話があったので色々とニュースを見てました。

この日はプロとアマで大きなニュースが起きた一日でしたが、まさか完全試合を達成した一場が2ヶ月後にあんなことになってしまい、この日から長きにわたる球界再編問題にも影響を及ぼそうとは、当時思いもよりませんでした。

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