クリーニングに出す前にポケットを空にしよう
こんにちは、後輩です。
今日はクリーニング業界に飛び込んで学んだことシリーズに戻りまして、クリーニングに出す時にはポケットの中をチェックしてからにした方がよいのはなぜか、ということをお話ししていきたいと思います。
クリーニングに出される服のポケットには色々なものが入っている
クリーニング店のカウンターに立って受付をしていると、お客様が持って来られる洋服のポケットにはさまざまなものが入っていることが多くあります。
最近よくある例をあげると、代表的なのはマスクだと思います。外してポケットに入れたままクリーニングに、ということが多いのかなぁと思います。
その他によくポケットの中に入っているのはハンカチや小銭、ワイシャツのポケットであれば爪楊枝などが多いです。
珍しいものでは、免許証や定期券、口紅などが入っている場合もあります。
僕が受付に立っていた時には5000円札がポケットに入っていたことも!そんな時には速攻でお客様に電話をかけてお知らせします笑
入っていると何がよくない?
受付の段階でポケットの中身はチェックされてお預かりし、仕上がったお洋服とともに返却される場合が多いですが、たまに受付で気づかれなかった物が工場まで来てしまうことがあります。
その状態で、ポケットの中に物が入ったまま洗われてしまうと何が起こるでしょうか。
みなさまが想像ができるものだと、言わずもがなでポケットの中のものがボロボロになってしまうことや、紛失してしまうなどが挙げられると思います。
実際には、ワイシャツの場合であれば爪楊枝が気づかれずにプレス機にかけられると、ポケット部分に爪楊枝の形で色がついてしまったり、シワがついてしまったりします。
口紅が入っていた場合などは他の洋服にべったりと口紅がついてしまったり、場合によってはそのシミが取れずに全て弁償となってしまうことも……。
こんな悲劇が起こることも……。
さらにそれはまだまだかわいい方で、ドライクリーニング品に小銭やライターが入っていた場合の話が恐ろしいのです。
ドライクリーニングというのは石油系の溶剤で洗浄をします。つまり油を使っているのです。
この石油系の溶剤というものは普段はなかなか燃えないのですが、熱によって気体になった状態で小銭やライターによって火花が散った時どうなるかというと、大爆発!!してしまうのです!
この爆発で工場丸々燃えてしまった、なんていうことがあったらしいと機械のメンテナンスに来られた業者の方に聞き、震え上がってしまいました……。
実際には静電気を抑えるためのソープを入れて洗うため、火花が起こることはそうそうないのですが、恐ろしさは胸に刻んでいます……。
ポケットの中をチェックしよう
こんな悲劇を起こさないためにも、みなさんがクリーニングに出す際には必ずポケットの中をチェックして、何も入っていないことを確認してください。
もちろん受付や工場でもチェックはしていますが、洋服の量が多い時にはチェックが漏れてしまうこともあるため、出される前にご自分でチェックされることをおすすめします。
ではでは、今回はこの辺で。
読んでくださりありがとうございました。
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