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Recording with Focusrite - ポッドキャストの録音方法 - ④録音のコツ

トピックを選び、番組内容を決めて、計画を立て、自分自身と視聴者にポッドキャストを始めることを約束しましたが、実際の録音はどのように始めるのでしょうか?今まで自分で録音したことがない方は、実際の録音を始めるのに少し億劫になってしまうかもしれません。でも、心配しないでください。必要な機材と操作方法についての基本的な知識を少し身につければ、あなたが考えるよりずっと簡単です。

ポッドキャスト用の機材を用意し、静かな部屋を確保したら、さっそく始めてみましょう。

ステップ1
オーディオインターフェイスをコンピュータに接続し、インターフェイスの電源がオンになっていることを確認します。

ステップ2
マイクをスタンドまたはブームアームに取り付けます。ショックマウントやポップフィルターを使用する場合は、それらも取り付けます。

ステップ3
XLRケーブルの一端をマイクに、もう一端をオーディオインターフェイスの入力チャンネル1に接続します。ゲスト用に複数のマイクがある場合は、インターフェイスの追加入力チャンネルに接続します。

ステップ4
ヘッドホンをオーディオインターフェイスに接続します。Vocasterではヘッドホンの音量を簡単に調整できるので、録音中に調整することができます。

ステップ5
選択した録音アプリケーションを開き、新しいセッションを作成します。これから収録する番組に関連する名前をつけると後で便利です("2022-06-01マイポッドキャスト名&トピック"等)。コンピュータ内の分かりやすい場所にセッショファイルを保存しましょう。

ステップ6
使用するインターフェイスが、録音アプリケーションの設定で入力と出力デバイスに選択されていることを確認してください。

Hindenburg - 環境設定メニュー内のオーディオタブを選択し、再生と録音デバイスの両方で使用するインターフェイスを選択します。

Audacity - トップバーのドロップダウンメニューに入出力設定があります。

GarageBand - 環境設定メニュー内のオーディオ/MIDIタブを選択し、入力と出力デバイスの両方に使用するインターフェイスを選択します。

ステップ7
オーディオインターフェイスのゲイン設定を調整します。Focusrite Vocaster、Scarlett、Clarett+では、マイクレベルを設定するのはとても簡単です。マイクに向かって話しながらゲインノブを時計回りに回し、ノブの周りのLEDが赤く光ったら、赤く光らなくなるまでノブを反時計回りに戻すと、最適なレベルになるはずです。Vocasterでは、オートゲイン機能を使用することにより、より簡単にマイクのレベルを設定することができます。

ステップ8
深呼吸をして、水を飲んで喉を潤し、録音を開始しましょう。

ステップ9
番組が終わったら、停止を押して録音を終了します。

ステップ10
録音が完了したら、最初に必ずセッションを保存してください。システムがクラッシュして、せっかくの録音が失われるのを防ぎましょう。

ステップ11
ポッドキャスト配信のホストにファイルをアップロードするために、オーディオをエクスポートしましょう。

Hindenburg - Hindenburgを使えば、ポッドキャスト配信のホストに直接公開することができます。YouTubeでPublishing Your Podcast with Hindenburgを検索すれば、FocusriteTVチャンネルにて詳しいビデオチュートリアルを公開しています(英語)。

Audacity - ファイルメニューをクリックし、エクスポートにカーソルを合わせ、エクスポートしたいファイルタイプを選択します(WAVは高品質でファイルサイズが大きく、MP3は低品質でファイルサイズが小さくなります)。

GarageBand -[共有]メニューをクリックし、[曲をディスクに書き出す]を選択し、ファイル名を付け、保存先を選択します(ステップ5でセッション全体を保存した場所と同じ場所に保存するのが最適です)。MP3またはWAVEを選択し、ファイルの品質(高品質 192 kBit/s)を選択してから[書き出す]をクリックします。

ステップ12
ファイルをポッドキャスト配信のホストにアップロードします。

ステップ13
これですべて完了です。早速あなたの番組を宣伝してみましょう!

気をつけること

マイクの近接効果
マイクに近づきすぎると、マイクによっては音声に低音ノイズが入ることがあります。これは「近接効果」と呼ばれるものです。マイクとの間に適度な距離(近すぎず遠すぎない距離)を保つことで、品質の良い音声を録音することができます。

ポップノイズを防ぐ
英語の"P"や"B"のような発音をする際にポップノイズの問題が発生します。ポップシールドの使用やマイクにグリルが付いている場合にはこの問題を回避することができますが、そういった道具を使用していない場合、ポッドキャスト番組の収録でポップノイズが発生する可能性があります。

静かな空間
ポッドキャスト番組の収録に集中できる環境であることに加え、マイクに不要なノイズが入らないよう、静かな空間で録音することも重要です。窓やドアを閉め、にぎやかでうるさい場所を避け、電話は必ず静かにすることで、最適な録音空間を作ることができます。AlexaやSiriの電源もオフにしておきましょう。

同じ姿勢を保つ
これは常に避けられることではないかもしれませんが、番組の収録中にマイクとの距離をほぼ同じに保ち、空間を変えないことで、音量、音、品質において一貫した番組に仕上げることができます。

Recording with Focusrite

プロから愛好家まで、世界中で何百万人もの人々が毎日Focusriteのオーディオインターフェースを使って音楽を制作しています。このシンプルな赤いボディの録音機材は、クリエイターに自分たちの音楽を世界と共有する力を与えてくれます。オーディオインターフェースが技術的に優れていることはとても重要ですが、それよりも大事なことは、機材はあくまでもクリエイター自身を輝かせるためのツールだということです。

どんな楽器を録音するにしても、録音のテクニックには常に大事となる基本原則があります。Focusriteの設計開発チームでは、ユーザーの方々がこれらの原則を守りながら簡単に録音できるレコーディングツールの提供を目標としています。世界中に愛好者のいるFocusrite Scarlett インターフェースは、ユーザーの知識や経験を問わずに、様々な場面で良い音の録音を実現できるよう設計されています。このRecording with Focusriteの記事シリーズでは、具体的な楽器やシーン別の録音方法を入門的に解説しています。これらの記事がユーザーの方々のクリエイティブな旅路のガイドとなり、音楽制作の手助けになることを願っています。

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