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コメントご返答させていただきます。

GKコーチとして林選手の意見に興味があるので質問させていただきます。
前回の記事に、「少しshooterとの関係でニアサイド側が遠いという様なシチュエーションが多く練習で感じた」というのは、具体的にどんなシチュエーションでしょうか?また、その状況で今の林選手はどんな解決策をお持ちですか?
という意見をいただきました

*この意見はあくまで僕が培った経験から導いている考えを発表します。

A.この意見に関してコメントを返させていただきます。
ジョアンの本の内容でポジショニングを修正する話があるのですが、
例を挙げます。真ん中にある時にいるポジショニングはどこを意識しますか?
図1↓

真ん中の🅿️



真ん中にあるボールに対してはゴールとゴールの真ん中に構えるのが相手にシュートに対する可能性を下げるポジショニングだという考えが元になってます。
*ポジショニングの高さに関しては今はコメントをしませんが、ここも重要になります。

僕が体験した感覚というのが、シュートを打つ選手が例えばキーパーからみて45°ぐらいの角度にいるとします。(右足シュート想定です)
そして距離はペナルティエリア外だと想定します。
図2↓

スクリーンショット 2020-04-23 20.16.20

このシーンでは今までの自身の感覚だったり、キーパーに対する考えを総評していくと、
『如何にニア側をやらせないか!』『対角側にいいシュートが飛んだらそっちは仕方ない』
そういう価値観があるように思えます。
なので自然とキーパーがとるポジションというものが、実際にとるべきポジションニングよりニア寄りになってしまっている傾向があると思います。(修正する感覚というのは人それぞれ多少違いがありますが)
そのニアに寄った感覚から、この図2のようにボールとゴールの真ん中に立つという意識の元ポジショニングをとると、ニア側が遠く感じてしまうわけです。
(ポジショニングの取り方の基礎的なところの部分はここでは省いています)

この時に今までニア側が決められることがなかった選手が決められるようになると、遠い!無理だよ!とかそういう感覚に至るケースが多いです。

ですが、そこはダイビングの距離をしっかり出せるようになる事が次のステップで重要にになってくるのです。そうすると、ニア側のシュートがしっかり取れるためこのポジショニングが正しい位置なんだ!ということが証明できてくるわけなんです。(常に微調整は必要です)

余談ですが、キーパー側は常に思考を巡らせてください!
ポジションが直ってくると、ニアサイドに寄ってた時からシュートを打つ側の選手は最初は目を瞑っても感覚だけで対角サイドに打っておけばいい!という無思考の感覚から思考を巡らせ始めます、ニアサイドがいいのか?ファーサイドに打つ事ができるのか?といった考えを持ちます。

飛び付けるようになってくるとキャッチできれば終わり。キャッチできなかった際はセカンドボールの対応になります。

実際に考えてみてください。
そこからファーサイドにシュート打たれたボールを紙一重で触って、セカンドボールを作り詰められる!といったシーンと、ニアサイドに打たれて紙一重で触ってセカンドボールを詰められるシーンとどっちがセカンドボールをゴールに入れられる確率が高いと思いますか?

*補足↓
ちなみにニアサイドに寄ったポジショニングをとると、ファーサイドへのシュート対応が難しくなります。そんな厳しいシュートじゃなくても届かないケースや届いてもギリギリなので絶望的なセカンドボールを作ってしまう。
そんな部分の解消もこのポジショニングで直せる点だと思います。


全てはゴールを守るための確率を上げるためにやってるのです。
ニアサイドだけ守ればいい!というポジショニングは結果論の評価の中では一つ使える技術だと思っています、ですがやはりここからもう一歩ステップアップするために考えてみてほしいのが今話したポジショニング論です。

西谷さんまだまだ話し足りない補足したい話がいくつもあるんですが、今のところ話せる話としてはこのような考えを持っています。

是非参考にしてみてください。
                      

                             林 彰洋





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