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あがり症とHSP

社会不安障害という言葉が流行った後、最近はHSP=Highly Sensitive Person(傷付きやすい人)という言葉が現在流行っています。

酷いあがり症だった私も、今思えばHSPでした。

…というより、HSPだったからあがり症を発症した、という方が正確です。

何事にも傷付きやすい人がいる一方で、「心臓に毛が生えている」という図太い人もいます。

発表会のステージで、舞台袖でいいようのない不安に恐れおののきながら出番を待つ間、涼しい顔をして演奏したり歌を歌ったりする他の出場者たちが羨ましくて仕方ありませんでした。

「なんで、私はこんなにも不安で仕方ないのに、あの人達は平気な顔をして演奏したり歌を歌ったりできるんだろう?」と、不思議な気持ちでいっぱいでした。

舞台袖で不安に押し潰されそうな私と、涼しい顔をして演奏したり歌を歌ったりしている人たちを分けるものーそれは、
扁桃体が過剰反応しているか、いないか
の差だったのです。

扁桃体の働き

脳の中に、扁桃体という部位があります。

扁桃体は、過去の出来事と現在の出来事を照らし合わせて、「危険か、そうでないか」を判断すると言われています。

扁桃体が「危険だ」と判断すると、「闘争か逃走」モードに入ります。

そして、コルチゾール、アドレナリンやノルアドレナリンなどのストレスホルモンを分泌します。

危険な動物に遭遇したとき、「闘争か逃走」の判断が出来ないと、命が危険にさらされることもあります。

しかし、「過去に痛い目に遭った出来事」という経験のストックと照らし合わせることで、危険を回避することができます。

人間は、扁桃体の働きによって危険を回避し、生き長らえて進化してきました。

現在では、ジャングルとか人里離れた秘境にでも行かない限り、危険生物に遭遇することはありません。

また、どこかの孤島へ漂着しない限り、毒のあるものを食べてお腹を壊すこともありません。

安心安全な社会にいる間は、扁桃体の本来の働きは、ほとんど用をなさないのです。

HSPの人の扁桃体

HSPの人の扁桃体は、普通の人よりも過剰反応します。

つまり、HSPの人にとっての現代社会は、危険生物だらけ、毒虫や毒キノコだらけの恐ろしい社会なのです。

その為、扁桃体はしょっちゅう「闘争か逃走モード」に入ります。

そして、ストレスホルモンを分泌し、自律神経が乱れて病気になります。

HSPの人がHSPを克服する為には、扁桃体が過剰反応しないようにする必要があります。

その為には、
なぜ、HSPの人の扁桃体の過剰反応するようになったのか?
ということを明らかにする必要があります。

その理由は、
子どもの頃の、両親、養育者、保護監督責任者からによる、肉体的、精神的虐待です。

あがり症に悩むあるクライアントは、子どもの頃に両親から肉体的、精神的虐待を受けていました。

また、別のクライアントは、子どもの頃に所属していたサッカーチームのコーチから酷い体罰や暴言を浴びせられていました。

児童養護施設で育ったあるクライアントは、施設の職員から、いわれのない暴力を振るわれていました。

こうした恐ろしい体験の数々が、扁桃体の過剰反応を引き起こしました。

つまり、危険生物や毒虫の代わりが、両親、養育者、保護監督責任者だった、という訳です。


したがって、あがり症やHSPを治す為には、これらの悲惨な体験で受けた心の傷を、心理療法で癒す必要があります。

そうすれば、扁桃体は過剰反応しなくなり、あがり症もHSPも治ります。

あがり症やHSPを治したい人は、コチラをご覧下さい。

あがり症の治し方
https://note.com/focaldystonia/n/n9bad922b9297

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