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革の「ありのままの個性」を生かした、ファッションブランドとのコラボスニーカー

一枚革には、その動物が生きていたときについた傷やシワがあります。

しかし製品にはそういった傷やシワのない部分を選んで使うことが多いので、一般的には「革=きれい」というイメージがあるでしょう。
傷やシワは加工で綺麗にできますが、革本来の表情は失われます。

良い部分だけを使えば、破棄する部分は多くなります。そして傷の少ない革だけを使えば、コストに跳ね返ってきます。

バラキズ・ムラ・血筋・シワは、革の個性です。
人間と同じです。
FOBSでは革の魅力=「ありのままの個性」を伝えたいと考え、傷やシワを消すための加工は一切しない製品を作っています。

そして今回、そんな国産牛皮革を使って、ファッションブランドとコラボすることになりました!

発表前ということもありブランド名はまだ公表できませんが、後日改めてお伝えできたらと思います。

展示会にむけて

材料の国産牛皮革ですが、革の個性もあるため適当な裁断はできません。

どの個性が、どの部分に適しているのか?

通常の3倍時間を掛けて、パターンを革に合わせ裁断していきます。生産時は抜型を作って裁断しますが、サンプルの段階はすべて手作業です。
サンプルを納品すると手元に何も残りません。生産時の事も考え、キープサンプルも合わせて裁断します。

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段取りの重要性

革の表面の色や艶を均一にするため、裁断した直後に一度クリームを塗り込み表面を整えます。
靴になってからクリームを塗り込むと

・重なった部分にクリームが塗りにくい
・裏材にクリームが付いてしまう

など、作業がはかどらないので、その対策でもあります。

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縫い合わせ

今回は革の魅力を最大限活かすため、2つのパーツのみで製作します。
革が厚いため、重なり合う部分には革包丁を使い漉き(すき ※革を薄く加工すること)を入れます。

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1つは爪先パーツ、もう1つは踵パーツ。
パーツが多いほど縫い合わせる部分が多くなりますが、裁断が楽になり革傷など避けて製作することができます。

パーツが少ないと裁断が難しくなりますが、メリットがあります。

縫い合わせ部分が少ないので、履いているうちにシワが靴全体に流れるように入ります。また自分の足によく馴染みます。

自分が履いてシワをつけて、靴をデニムのように育てられるのも革の魅力の一つです。

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踵などの縫い合わせ部分は、ハンマーで叩き平らにします。
平らにすることで踵の足当たりが良くなり、アウトソールを貼り合わせたときの隙間がなくなります。

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ミルスペック風のタグ

専用タグは、軍物に付けられているミルスペックを参考に製作しました。
ミルスペックとは、アメリカ軍が必要とする物資の調達に使われる規格です。

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FOBS関連の商品に縫い付けるタグです。国産牛皮革を使い製作、革の魅力「ありのままの個性」を伝えることは容易ではありません。

製品が完成したら、

・通常商品(Regular)
・カスタム商品(Custom)
・コラボ商品(Collaboration)
・1点もの商品(One&Only)

この中でその製品が当てはまるものにチェックを入れます。

製品に手書きを入れることはほとんどありませんが、手作業でものづくりに携わったことを感じてもらえたらと思います。

ありのままの個性

FOBSは、ありのままの個性 <JUST AS IT IS>を大切にしています。
そしてFOBSではSDGsの一環として、国産牛皮革を使用した製品に力を入れています。個性を処理や加工で消すのではなく、素材そのものの魅力ととらえ、人と地球の環境に配慮したものづくりに取り組みます。

革それぞれが持つ表情や手触り、素材そのものの魅力をお楽しみください。

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