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渡辺省亭─欧米を魅了した花鳥画─

に行ってきました。

感じたこと

色の滲み方など墨絵や琳派のニュアンスもありつつ、圧倒的観察力と画力で少ない筆数なのにリアリティがある。日本画ここに極まれりといえる素晴らしい作品が多かったです。

特に《百舌鳥に蜘蛛図》《瀑布・暁鴉・晩鴉》《山翡翠・翡翠に柳》《雪中群鶏図》など鳥を描いた作品はどれも傑作で、眼や羽の質感、躍動感など本物の鳥以上の鳥らしさと美しさが感じられました。

展覧会、美術学会から距離を置き、市井の画家として生涯を送ったために一時は世間から忘れ去られ、時を経て再評価される。粋で格好いい生き方だなと思いますし、こういった才能に光をあて、正しく評価されるようにしていくのが画廊・美術館の役割なのだと思います。


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