国宝 鳥獣戯画のすべて

に行ってきました。

一時中止となりながら会期延長により無事観ることができました。

感じたこと

鳥獣戯画といえばウサギとカエルが多く描かれていますが、なぜ多くの動物の中で特にこの2種類が取り上げられているのでしょうか?

鳥獣戯画が描かれたとされる平安時代、
- カエルは重大な出来事の前触れとなる存在
- ウサギは不思議な力で悪者を懲らしめる存在
とされ、どちらも神秘的な動物だとみなされていたようです。確かに現代でもカエルは「無事帰る」「福帰る」、ウサギは子孫繁栄という意味で縁起ものとされていますね。

また、そういった意味だけではなく、ウサギには大きな耳、カエルにはがま口があり、どちらも跳躍することが特徴の生き物でダイナミックな動きが表現しやすいという理由もあったのではないかと思います。

ちなみに他の動物だと獏が好きで、夢を食べる設定も鼻はゾウ、目はサイ、尾はウシ、脚はトラという見た目も良く実在しそうなリアリティと幻獣っぽさのバランスがいいなと思いました。

日本の漫画文化の源流とも言える鳥獣戯画、四巻全てを同時公開するのは今回が初めてということで観に行けて良かったです。

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