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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
に行ってきました。
行けるタイミングの日時指定制チケットがなかなかとれなかったですが、
20:00~の夜間で入れました。
感じたこと
最近は現代アートを見る機会が多かったので久々にがっつり西洋絵画をみることができました。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》
ゴッホは
で《糸杉》をみましたが、そのときの禍々しさとは違った力強さを感じました。アルルでのユートピアを夢見て、希望に満ちた時代に描かれた《ひまわり》とその後精神の病を患い療養中に描かれた《糸杉》。画家の状態が作風に大きく影響を与えているのだと改めて感じました。
ゴッホのひまわりは7点(現存は6点)描かれており、本展示の最後には他のひまわりとの比較も掲載されていました。自分としては今回展示されていた4番目のひまわりがもっとも好みでした。一見するとコントラストや線のはっきりした他のひまわりのほうがインパクトがありますが、最もひまわりらしく、洗練されており、活き活きとしているのは本作品だと思いました。正しいのかはわかりませんが、うねった枝がなんとなく岡本太郎さんの作品のようだなとも感じました。
その他の作品では
ウィレム・クラースゾーン・ヘ―ダ 《ロブスターのある静物》はグラスに写るものまで描きこまれていて、食器の並びが建物のシルエットのようでした。
ヘリット・ファン・ホントホルスト 《ボヘミア王妃エリザベス・ステュアート》 は黒のドレスの質感がとてもなめらかで黒々としており、肌や子犬の白さも相まって魔術的な雰囲気がありました。
ジョヴァンニ・アントニオ・ペッレグリーニ 《井戸端のリベカ》 は老人とラクダ、婦人とライオンが連想されるように描かれ、女性が目を背けているという構図が面白かったです。
クロード・ロラン 《海港》はとくかく色。オレンジと青のグラデーションが太陽を高原に放射線状に広がり、波によって揺らいでいるのがとても幻想的でした。
ポール・ゴーガン《花瓶の花》は今回一番好きな作品です。日本画を思わせる色使いで、白/青/赤の組み合わせはとても華やかなのにどこか哀愁が漂う雰囲気がとても魅力的でした。
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