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ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年
に行ってきました。
現在国立新美術館は臨時休館となってしまっており、本展の会期終了時までの再開は難しそうで残念です。。
感じたこと
広大なテーマ・時代を扱う展示だったので個別に気になった作品について
宗教画においてはモチーフを理解することが重要で
- 剣によって殉教したかことから、本と剣は聖パウロであることを示す。
- りんごは知恵の象徴、または罪
- 白百合は聖母マリア
色も重要で
- 黄色はユダの色
- 青は天の色で聖母マリアのマントに使われる
などが代表的です。
フェデリコ・バロッチの工房《アッシジの聖フランチェスコのいる受胎告知》には猫が描かれていますが、一般的に宗教画において猫に特別な意味はないようです。しかし明らかに異質な存在として描かれた猫にどんな意味があるのか思いを巡らせるのも楽しいなと感じました。
バルトロメ・ゴンザレス《王子の肖像》はその衣装もさることながらなにかに取り憑かれたようにまっすぐこちらを見つめる眼が印象的でした。
今回の作品のなかで一番のお気に入りはマティアス・ウィトースに帰属《風景の中の花束》です。
中心に華やかな花束が描かれている一方で、周囲の枯れた草木、棺や暗雲の存在により、美しさとはもろく儚くいずれ朽ちるものなのだというヴァニタス(虚しさ)を感じる作品でした。
他にも
- ムンカーチ・ミハーイ《本を読む女性》
- シニェイ・メルシュ・パール《ひばり》
- リップル=ローナイ・ヨージェフ《白い水玉のドレスの女性》
- チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル《アテネの新月の下で馬車の散歩》
などが自分の心に残っています。
今まで物販では何も買ってこなかったのですが、今回からお気に入りのポストカードを1回につき3枚まで買ってきて壁に貼っていこうと思うので、今後どんな風に壁が彩られていくのかが楽しみです。
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