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25回目のヒロイン #1 戻ってきたレジェンド その視線の先にあるもの


吉田亜沙美が戻ってくる。


記念すべき25回目のシーズンを迎える前に
Wリーグに、いや、日本のバスケットボール界に
衝撃が走った。

突如SNSに現れた復帰の文字に
私はスマートフォンを落としそうになった。

昨シーズン、放送席で何度も試合について語り
中継を共にしてきたからという驚きもあったが
それだけが理由ではない。




またあのプレーがみられるという嬉しさに
震えたのである。



まさにレジェンド。

これまでの経歴や日本代表での活躍など
それをここで語る必要は
今更ないと思うので割愛させてもらう。


魔法のようなパス捌きから生まれるプレーは
鮮やかで華やか。

ENEOS時代には渡嘉敷の高さへ
先頭を走る岡本や林や宮澤の前へ
ドンピシャなアシストをし続けてきた。

まるでその先の
ボールがリングに吸い込まれるところまで
見えているようなパスだった。


だからまたあの心臓を掴まれるような
衝撃を覚えるプレーがみられるかもしれないと
思うと心から嬉しく思ったのである。




サマーキャンプ、オータムカップと試合への
出場がなかった彼女がコートに戻ったのは
2023年10月14日。

Wリーグ開幕戦の舞台である。


おそらく我々の想像より早くコートに立った。

試合を通しての出場時間は12分53秒。
ピックアンドロールから繰り広げられるパスや
DFの動きを読んでのスキップパス
ドリブルをつきながらゲームを思案し組み立て
少し感情を出すような表情に誰もが熱中した。


なにより彼女がコートに立った瞬間に感じた
空間の引き締りやゲームの緊張度
そういったものが
3シーズンぶりとは思えない
吉田亜沙美が吉田亜沙美たる所以を
表していたように思う。


まだシーズンは始まったばかり。


25回目を迎えるWリーグの舞台に戻ってきた
レジェンドは何を見据えコートに立つのか。


コートに触れてゲームに入るその先にあるもの
ファンの歓声に包まれた会場の景色
おそらくご両親の姿も目に入っているはずだ。


その瞳に何を映して何を感じたのか。
シーズンが終わった後に聞くことができる時を
楽しみに待ちたい。



(敬称略)


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