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ジブリを観る Part 1 『風の谷のナウシカ』

現在、映画館に新作が届かない為にその代わりとして様々な映画がリバイバル上映されている。
その中でも、今回は6月26日(金)からスタートした『一生に一度は、映画館でジブリを。』と題したジブリシリーズ4作品のリバイバル上映が現在も行われている。

一部劇場では今週木曜で公開終了となるところもあるという事で、せっかくポイントも溜まってるしと思い観てきた。

4作品中、今回私が鑑賞した1作目として先頭を切ったのは『風の谷のナウシカ』(以下、『ナウシカ』)である。

当時はまだスタジオジブリが創設されていない時で、ジブリの原型といえるスタッフ陣で作られたとかでも有名である。宮崎駿監督第2作との事。

実はつい最近までジブリシリーズは殆ど観てこず、昨年の島本須美さんの声優業40周年を記念した新文芸坐での上映が初の鑑賞だった。
(この時は島本須美さんのお姿を人目見ようと最前列で鑑賞したのでスクリーンと近いこともあり圧倒されっぱなしだった😅)

この時はお分かりの通り、ほぼ島本さんとルパン目当てだったので、『ナウシカ』の事は言い方が悪いがオマケ程度の気持ちでしか無かった。

今回は改めてちゃんとポジションもいい所を確保して鑑賞した。その上で今回思った事を素人なりに残したい。異論は認めよう。

『ナウシカ』を観てまず思ったのは、この世と似た醜悪さとスターウォーズEP4-6(オリジナルトリロジー)のような未来か過去か分からないSF感と腐海に棲む蟲のおどろおどろしさがミルフィーユになったような印象だった。
そして、何故かラストの展開に対する疑問と特攻隊的だなと思う感覚に陥った。

宮崎監督にはそれなりのメッセージ性があるように映るのは凄く伝わる。そしてそのメッセージ通りかはともかく、この作品の意義と教訓じみたものを感じた。
だが、どこか受け入れ難い部分が自分にはあった。多分ここら辺の感覚は「人それぞれ」というものだろう。実際評価されて今に至る訳なのだから。
ジブリ好きにはいいのかもしれない。だが私はこの映画をまた観ようとはあまり思わなかった。というか昨年見た時ももう一度観ようとは思っていなかったが、映画館で旧作を観るというのはなかなかお目にかかれないので行ったともいう。

昨年末に見た時と大して感じた事に差はなかったが、ひとつ、この作品を観てて新たに感じたこともあった。

腐海が発生し約1000年もの間、人々は腐海と蟲と共に生きているのだ。どこか現代のコロナに侵される我々の立場に少なからず近しいものを感じてならない。
(とはいっても腐海と蟲の影響力はコロナの比ではないと思うが……💦)

(ちなみに過去の大きな戦争までできるような文明を持ってして1000年もの間腐海と蟲に対する対策や研究がそれほど進んでいないように見える事がそもそも納得いかない点も、この作品を好きになれない理由かもしれない。)

テレビで見るジブリも良い、が、映画館で観る映画は本質的に満たされる。周りの喧騒をシャットアウトして作品に浸ることほど幸せな事は無い。やはりなんだかんだ行って映画館に行ってゆっくり見れるのはありがたいとも思う。
(ただそれならルパンかコナンかシティハンなんかがいいなとか思ってしまうのは個人の趣味の問題だゾッ(´>ω∂`)☆)

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