赤ちゃんとママの体に優しい抱っこの方法を習ってきた話
抱っこしないと泣き止まない。抱っこしないと寝てくれない。
かと思えば、抱っこするとのけぞって嫌がられる。
散歩や買い物のときも、ベビーカーより邪魔になりにくい抱っこ紐を使いがち。
1日中抱っこ、抱っこ、抱っこ…肩や腰が悲鳴をあげてる!
そんな私の目に止まったのが「赤ちゃんとママの体に優しい抱っこ講座」
少しでも楽になりたい一心で受けてきました。
抱っこするのに疲れているけど、抱っこなしでは乗り切れないパパ、ママに届け!
・赤ちゃんの力も借りる!楽な抱っこの方法って?
まず驚いたのは、抱っこは親ばかりが力を使っているのではなく、
赤ちゃんも力を使っているということ。
赤ちゃんの力を借りる楽な抱き方を教えてもらいました。
1.赤ちゃんに「今から抱っこするね〜」と声をかけます。
2.仰向けになっている赤ちゃんを胸から迎えにいきます。
3.頭とお尻をしっかり抱えて、抱き上げます。
4.赤ちゃんの足を胴に絡みつかせて、しがみついてもらいます。
このとき、赤ちゃんのお尻が親のへそより上になるように!
POINT
赤ちゃんにしがみついてもらうことで、楽に感じるのだそうです!
その証拠に、赤ちゃんが寝ると重くなったと感じるのは、脱力したことでしがみつく力が抜けてしまうから。
また、親のへそより上に赤ちゃんを抱き上げると、密着しやすくなり、不要な力を使わずに抱っこできるのだとか。
さらに楽になるひと工夫
手のひらだけで支えるのではなく、腕全体を使うのがオススメ。
腕は手のひらより、多くの面を使うことができるので、体重が分散されて楽に感じるとのことでした。
お尻を支えている腕は、外側を使い、頭や背中を支えている方の腕にかけるとさらに楽できるという裏ワザも教えてもらっちゃいました!
・抱っこをしない方がいいときって?
体をくねらせたり、そらせたりするのは、抱っこを嫌がってるサイン。
機嫌がよくて抱っこを嫌がってる場合は、その場を探検したいのかも。
無理に抱っこせずに、好きにさせてあげるといいのだそうです。
一方、機嫌が悪くて嫌がっているときは、取り乱しているのかも。
まあるい抱っこでリラックスさせたり、場所を変えて気分転換をさせたり、一度落ち着かせるのが効果的。
・赤ちゃんが落ち着く“まあるい抱っこ”とは?
1.赤ちゃんを膝の上で前向き(親が向いている方と同じ向き)に座らせます。
2.赤ちゃんのひざ下に親の手首が来るように、両腕で輪っかを作ります。
3.その輪っかで赤ちゃんのお尻を包み込みます。
(浮き輪の穴の中にお尻だけスポッと入れたような体勢になるイメージです。)
そのまま立ち上がって、振り子のように横にゆ〜らゆら。
ゆっくり上下し、縦にゆ〜らゆら。
ピンとしていた赤ちゃんの足の力が抜けてきたら、リラックスした証拠だそうです。
・抱っこの姿勢が体に及ぼす影響って?
対面で抱っこをしたときに望ましい姿勢は「親に寄りかかっている姿勢」です。
頭は、親の胸の方にコテンと預けられているのがいいのだそうです。
親の体とは反対側にだらんと垂れてると、歯並びが悪くなってしまうので要注意。
手も、親の胸のあたりに上げておくのがいいそうです。
だらんと下におろしたままだと、しんどくなってしまうんですって。
手を上にあげて、親の体に密着させることで、握ることを覚える手助けができるのだとか!
最後は、親(特にママかな)に与える影響です。
赤ちゃんの体重が増えるにつれ、腰骨をフックにして、左右どちらかの腰を支えにして抱くと楽に感じます。
ですが、これはやめた方がいいとのこと。
ママの体は出産のために、骨盤がゆるんでいて、産後は徐々に戻っている最中。そんな中でどちらかの腰を支えにして抱っこすると、骨盤が歪みます。
そして、歪んだままのスタイルが定着していってしまうそうです…。
・楽になる抱っこ紐の調整方法とは?
「抱っこ紐を使っていると、普段の抱っこよりしんどい」と感じたら、それは抱っこ紐の使い方が間違っています。
普段の抱っこと同じ位置・姿勢になるように、”道具の方を合わせる”のがポイントです。
私は「Apricaのコアラ」という抱っこ紐を使っているので、その調整してもらいました。
調整してもらった感想は…「すごく密着して楽!」でした。
抱っこ紐あるあるらしいのですが、腰ベルトの位置が低すぎたとのこと。
腰ベルトの位置が低いと、赤ちゃんのお尻がへその上に来ず、普段の抱っこより重心が前にかかってしまいます。
さらに肩ベルトもゆるいと、これまた前に引っ張られ、肩と腰を圧迫してしまうのです。
なので、私の場合は
1.腰ベルトは腰骨の上につけて、締める。
2.肩ベルトもめいっぱい締める。
の2つで改善されました。
メーカーや抱っこ紐の型によって、調整すべき箇所は異なると思いますが、基本は同じです。
「普段の抱っこと同じ位置・姿勢になるように、”道具の方を合わせる”」を合言葉に調整してみてくださいね。
ちなみに…
抱っこ紐のカバーはあくまで日除けのためについているもの。
なので、赤ちゃんを抱っこ紐に入れると首が後ろに倒れるからと、カバーを支えとして使うのは間違っているのだそうです。
日差しもなく、寝ているわけでもない赤ちゃんをカバーで覆っていると、寝てしまうことがあるのは、なんとふて寝!
赤ちゃんがパパやママの体に寄りかかる姿勢になるよう抱っこ紐を調整して、いろいろな景色を見せてあげましょう。
まとめ
赤ちゃんを育てる上で欠かせない抱っこ。
講座を受けて、次の5つをおさえておくとよいと感じました。
1.赤ちゃんにしがみついてもらって密着すると楽。
2.抱っこを嫌がるときは無理に抱っこしない。
3.赤ちゃんを落ち着かせたいときは、まあるい抱っこも活用する。
4.「親に寄りかかる姿勢」で抱くと、正しく発育を促せる。
5.抱っこ紐は、普段の抱っこの姿勢に合わせて調整する。
抱っこは愛情を伝えたり、信頼関係を育んだりする大切なスキンシップですよね。
だからこそ、この講座で習った「楽な抱っこ」を活用して、できる限り赤ちゃんの要望に応えていきたいと思います!