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再生記(6.30)賛成雨

雨が小降りになったから自転車でコンビニへ。
なんか駅前が騒がしい。コピーをとり終えたので、駅前に向かう。
選挙演説。濃い色の人々。傘をさし駅側から覗く人々。
こんな場所にも来るのね、この人。

とりあえず耳を傾けたが、終盤だったらしい。なんか抽象的な話をして終わってしまった。政策が聞きたかったのだけど。
終わった後は交流会みたいなのしてた。握手会ならぬ肘当て会。なんか人によって肘って違うのかな。あーおばあちゃんのツルツルした肘を触りたいなあ。

チラシをもらわないでようと思ったのに、なんか記念だからもらいたくなった。
けど、そういう意思疎通ってだいたいうまくいかない。物欲しげな目で見ても気づかれない。まあフードかぶってりゃもりゃえんか。
年の近そうなボランティアに「チラシください」って申し出てもらう。
テーマカラーととても大きなことが書かれているチラシ。

自転車に乗って走り出す。雨が強くなってきた。弱ったなあ。コピーが濡れないといいな。
もしや、あの人は晴れ人間なのだろうか?だから来て雨足が弱まり、去って強くなったのか?
まあ、だとしても東京全体を晴れさせるわけではないのだ。だから投票は慎重に行わなきゃならん。
ああ、よく調べなきゃな……

びしょびしょになりながらタイヤは下り坂を滑る。
わはは、雨でもこのアトラクションは愉快だ。スプラッシュマウンテンだ。
足元が濡れるし上着も乾かさなきゃならん。でも愉快爽快。
「春雨じゃ、濡れて参ろう。」という言葉ってありましたね。梅雨じゃ、濡れて参ろう。

『かさをささないシランさん』という絵本を思い出す。結構悲しいエンドだったな。
考えさせられるテーマだし、絵が特徴的。

雨にぬれて歩くのが好きな男、ちょっと人と変わっているかもしれません。でもそのせいで男はたいほされます。恐ろしい話です。しかし似たようなことが今も、世界のどこかでおこっているのです。アムネスティの絵本。

そうだ、重いテーマといえば、戦争の始まりの原理を示した絵本もあったな。あれも好きだった。
(調べたら『なぜ戦争をするのか?六にんの男たち』というタイトルでした。)

なんか図書館のイベントで新聞社にインタビューされたっけ、「この絵本を総理大臣に読んでほしいです」って。
オススメの絵本を片手に語る小学生の私よ。
戦争について話すなら、無知で幼い子の方が効果的だと見抜いてた小賢しい私よ。
別に好きな本をオススメしてもよかったんだけど、大人ウケすると思ったんだよね。

読書感想文についてSNSで話題だけど、どうだかな。高校生の時の先生は感想文が自分でも嫌いだったけど読書はしてほしい、って夏休み明けに読んでないと解けないテストを出したな。塩狩峠。なんだかんだいい話だったなーって覚えているからすごいもんだ。最初は苦痛だったけど。

二冊の絵本も塩狩峠も今じゃ手元にないや。
昔の住居の本棚で眠る絵本は、息をしているだろうか。
かつての眠る前の友人たちは、隠居してもいい夢を見ているかな。
昔の住居を訪れたらきっと目を覚まさせてやらねば。
私も旧友に会いたいのだから。死なないように過ごしててほしい。

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