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さふしゃ
2019年2月20日 18:00
「旦那に世間話でもしようと庭先に足を踏み入れた僕は障子から垣間見たその雰囲気に気圧されただその畏怖にへなりと座り込んでしまったのです。罪深き僕の眼はその様子を映してしまいました。なんの因果かおびき寄せられ引き寄せられ僕はことの次第を覗き見ているのです。白状いたします。」青年が目撃した障子の中は次のようであった。まだ障子から漏れる光が幾分か残る冬の日の昼下がり所々藺草が傷んでいる