今さらながら
日々ラジオを聴き、おっさんたちの悲哀を聴いていると、今さらながらに感謝の意が湧いて来ることがある。
昨日放送されたMBSラジオ「ええ加減にせぇ」では、リスナーとの生電話のコーナーで、現役高校球児のお父様が出られた。
お父様は、ぼそっと「色々お金がかかって大変なんです!」とお話しされた。
そう!野球はお金が大変なんです!
私も、曲がりなりにも小中高大と野球をさせていただいたので、このことは身に染みて感じている。
パラ師匠も時々ラジオの中で仰るが、グローブにスパイクにユニフォームに遠征費。
とにかく大変。
それに、これらが一つずつあれば良いというわけではない。
グローブは、投手用、ミット、内野手用、外野手用、いろんな種類がある。
また、メーカーやグレード、トレンドも様々だ。
スパイクも色んな種類があるし、何せ毎日使っているとすぐにチビてくる。
それに加えて、アップシューズにトレーニングシューズ。
ユニフォームも、試合用に練習用、ビジター用もあったりして、その上、チームTシャツに冬のジャンバーやフリース、遠征用のジャージがあるチームもあるし、もちろん鞄もお揃い。
そして、遠征費。
もちろん自グランドでの試合もあるが、遠征だって多い。特に、大会前のこの時期は球場を貸し切って試合をすることも多く、遠征費が嵩む。
お父様、お母様たちは、少ないお小遣いの中で、ただでさえ晩酌を減らしたり、お買い物やエステを我慢しているのに、、、
今さらながらに、感謝の意が増幅してくる。
よく、高校野球の特集番組で、負けてしまったチームの選手が涙を流しながら両親の元へ駆け寄って感謝を伝えるシーンを見かける。
しかし、彼らが本当に感謝の気持ちが込み上げてくるのはもっと後になってからだろう。
かく言う私も、まだまだ分かっていないし、今後もっと増幅してくると思う。
結局は、自分は身をもって体感してみないと相手の気持ちや苦労は分からないものだ。
とにもかくにも、今は想像することしかできない。
一球、一振りにお父さんの一杯、お母さんのエステやランチが宿っている。
今年の夏は、そんなことを想像しながら甲子園を楽しもう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?